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2010年04月05日

つぶやきコミュニケーションで満足度をリアルに把握!~映画祭のTwitter活用

文責:江口由美(パワー・インタラクティブ 商品企画)

ちょうど半年ほど前に、大阪ヨーロッパ映画祭でのWebとリアルの広報活動ついての記事を書いたところだったが、この半年で私のWeb環境は大きく変わった。

何が変わったか?

iPhoneユーザーとなり、Twitterに出会ったのだ。
きっかけは、上司の「Twitter、面白いよ~ 江口さんもiPhoneユーザーになり!」という鶴の一声。従順な部下はすっかりその気になり、年末にiPhoneを購入、自分のアカウントをとりひっそりとTwitterをしはじめた。

年が明け、3月に開催される大阪アジアン映画祭でもボランティア依頼を受け、Webでの広報を手伝おうと考えたときに、まだ自分にとっても未知数のTwitterで映画祭の公式アカウントを取得し、つぶやくことを提案。世の中の流れ上持っておいたほうがいいと事務局のGOサインが出てアカウントを開設する運びとなったのは、1月中旬。映画祭開催の2ヶ月前だった。

Twitter公式アカウントを運営するにあたって決めたことは
○フォロー(読者登録)してくれた人には原則全員フォロー返しをする。
○こちらのツイート(つぶやき)にリツイート(引用)やメッセージをくれた方には必ずコメントをつけてリツイート返し、または返事をする。

フォロワー数(フォローしてくれる人の数。100人がまず発言してそれなりの反応がある目安とも言われている。)がどれだけ増えるかは未知数であるが、mixi「大阪アジアン映画祭」コミュニティーメンバー数が当時51人だったことを考えると、爆発的に増えることはあまり考えられない。

つぶやき担当はボランティアで、夜や休日ぐらいしかまともにつぶやけなくても、なんとか対応できる範囲であろうと全フォロー、全コメント返しに踏み切った。

今年は日本でも根強いファンを持つ香港のジョニー・トー監督が来阪することもあり、先行発売情報にもフォロワーが即反応。前売り完売間近にも「残り僅か!」といち早く告知することができた。(完売ギリギリ間に合ったお客様も!)

そのままゆるやかにフォロワー数は上昇を続け、3月に入って100人を突破。

3月10日に映画祭のオープニングで前売り完売のジョニー・トー監督舞台挨拶をつぶやくと当日来れなかった関東のファンの方からもツィートが続々寄せられた。
そのあたりからフォロワー数もさらに上昇。翌日以降は来場し、鑑賞した映画をつぶやく来場フォロワーにiPhoneから感謝の言葉と一言コメントをひたすら返し、会場の様子や来場ゲストの挨拶、コメントを伝えたり、イベントや上映予定をつぶやいた。結果、5日間のツイート数は139ツイート、フォロワー数も開催前の1.5倍となったのだ。

映画祭最終日には、
「ツイッターのおかげで、自分の中での盛り上がりも過去最大でした(笑)。来年を楽しみにしています。」~ツイートより抜粋~
といったつぶやきも寄せていただき、まだまだ小さい世界ながら、映画祭の新しい楽しみ方や、会場でリアルタイムに起こっている映画祭の楽しさが遠くまで流れ、今回来場できなかったフォロワーにも届いたのではないかと思う。

U-stream配信など、まだまだ可能性のあるイベントでのTwitter活用。
フォロワーとの信頼関係を築きながら、一体感をもってイベントを盛り上げる気持ちや有効な情報を140字で伝え続けることで、来場フォロワーの満足度を高めかつ、見込み客を来年の来場客へと育成することはあながち無理ではないだろう。

大阪アジアン映画祭事務局(oaffpress) on Twitter

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2009年11月16日

映画祭の魅力を伝えるために!~ボランティアによるWebとリアルの広報活動

文責:江口由美(パワー・インタラクティブ 商品企画)


10月に開催された東京国際映画祭は、国内の人気俳優、女優をはじめ、鳩山首相がゲストで登場するなど映画好きでなくてもニュースで存在を知った人も多かったのではないでしょうか。
トヨタが協賛で、レッドカーペットならぬグリーンカーペットが敷かれ、ゲストは皆プリウスに乗って登場、エコロジーを全面に押し出したオープニングセレモニーは企業色が強すぎる感は否めないものの、その力があるからこそ、日本を代表する映画祭として世間での認知度も高まり、多会場で同時に世界各国の良質な映画を一挙紹介することができるのでしょう。

ただ、このように映画祭に大きなスポンサーがつくことはまれで、大抵の地方の映画祭ではスタッフのほとんどがボランティアによって支えられ、報道陣が取り上げてくれるような国内の俳優、女優たちをゲストで迎えることができない分、草の根のような広報活動を地道に行っているのです。

残念ながら、Webで瞬時に情報を手にできるといっても、情報を掲載してくれる映画ポータルサイトの大手の映画祭記事を見れば分かるように、主演女優、男優、監督によほど話題性がないと取り上げてもらえません。

現在私がボランティアでお手伝いしている大阪ヨーロッパ映画祭では、プレスリリース配信による取材受付以外に、来場促進へ下記のような取り組みを行っています。
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①過去の来場者(鑑賞後アンケート提出者)全員にリーフレット送付

B5サイズのリーフレットを折らずに郵送。メールやサイト掲載で済ますことも可能ですが、たくさんの映画の中から好みの作品を吟味するには、やはり紙媒体が適しています。毎年楽しみにしてくださっているリピーターも多いです。

②Webサイトでの情報発信+ミクシィ、FacebookなどSNSでの情報発信+スタッフブログからの情報発信

定番の情報発信ではありますが、この中でも映画祭のようにコアなファンや潜在的ファンの掘り起こしに役立つ媒体はミクシィです。映画祭全体のアピールから、作品ごとに国/出演俳優/出演女優/監督/フードなど映画に内在する様々なキーワードでコミュニティーを検索し、担当映画をボランティアスタッフで決めて分担して書き込みを行います。コミュニティーによって嗜好が絞り込まれているからこそ本当に見てほしい客層に直接働きかけることができます。

③ポータルサイトへの自主投稿

地域ポータルサイトへのイベント投稿が主です。残念ながら映画のポータルサイトで自主投稿できるサイトはあまりなく、グルメサイトの盛況さに比べると非常に限られてしまいます。

④パンフレット設置(店舗)

映画館他事務所から郵送しているのとは別に、ボランティアが持参したり配ったりしています。渡しながらアピールポイントを加えたり、お勧め映画を紹介したり・・・一言添えるだけで受け取るお店の方の反応が随分違います。Webだけでは分からないリアルな手ごたえが得られます。
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目下のところ、
○サブカルチャー情報誌(Lmagazine)/地域情報誌(HanakoWEST)の相次ぐ休刊決定
○アート系美術館(サントリー美術館)の閉館決定
などに象徴されるように、最近の関西ではアート的地盤沈下が激しいのが現状です。

そして世の中の流れとして、
○若者の洋画離れ、劇場離れ
○不況による、レジャー系への支出の減少
も相当に深刻です。

ただ、映画祭で上映される作品はこの場で見なければ日本でDVD化されることも別途劇場で上映されることもない「オンリーワンチャンス」の作品がほとんどです。

また、作品の監督や女優、俳優などのゲストが多数来日し、ディスカッションやサイン会など、来場者がホンモノに出会える、触れ合える機会が多数あります。これは東京国際映画祭のような大規模な映画祭ではできない、地方の映画祭だからこそできる交流です。

「世界の今に出会える」映画祭の良さをどう効果的にアピールしていくか、現場では最後の最後まで試行錯誤が続きそうです。

大阪ヨーロッパ映画祭公式サイト
第16回大阪ヨーロッパ映画祭スタッフブログ

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2009年08月25日

祝10周年、『ご当地キティ』はどこまでも!

文責:江口由美(パワー・インタラクティブ 商品企画)

今年の夏は、高速道路を使って帰省をして大変だった・・・という方も多かった
のではないでしょうか。

私も15年ほど高速道路を使った遠距離帰省を続けていますが、特にここ数年目に
付くのがご当地にちなんだキャラクター商品の土産物。
今やご当地キューピー、ご当地まりもっこり、ご当地モンチッチ(昔懐かしい
お猿のキャラクターです)等ご当地風の全国区キャラクター商品がズラリと並ん
でいますが、その先駆者となったのは非常に熱心なコレクターも多い
『ご当地キティ』です。

今年サービスエリアの土産物売り場では大々的に
『ご当地キティ10周年記念販売』売り場が設置され、今だけ限定として、各県で
初めて作られたご当地キティが47都道府県分販売されていました。

一番最初に発売された『北海道ラベンダーキティ』(1998年発売)は、紫色の
リボンにドレスを着たおとなしいキティでしたが、それまでの赤やピンクが定番
だったキティのイメージを一新し、大ヒット。今では、熊が本を読む『熊本キテ
ィ』のような茶目っ気のあるものや、大阪の『たこやきキティ』のようなかぶり
モノ系まで、どんどん進化を遂げ、発想のバリエーションも豊かです。

これだけの人気があるご当地キティ、どうやってファンを育成しているのか気に
なりますよね。

ハローキティのご当地グッズを作っている(株)あすなろ舎サイト
『ご当地キティのあすなろ舎 子猫屋』
では、新製品情報を随時更新しているほか、他のご当地キャラクターサイトとは
違うファンと交流型の仕掛けがありました。

『目撃情報』
→ファンが自由に投稿可能。

『愛あるご当地キティファンサイト ファンブログリンク集!』  
   →自薦で応募できる。

『ゴトパラ~ご当地キティ★パラダイス』  
   →毎日更新されるご当地キティ携帯公式サイト。


こうしたサイトでの仕掛けとは又違った場面で、mixiのコミュニティー等の
ようにファンが自主的にコミュニティーを立ち上げ、地域別のトピックスを作って
自分のコレクションを写真付きで投稿しています。

自ら買い求めたコレクションから、お土産でもらってうれしかったといった声まで
これだけ種類が多い(1556個:出展『ご当地キティ研究室』)と、他の人の投稿と
種類がダブることも少なく、集め甲斐がありますね。

ご当地土産キャラクターの先駆者であり、他の追随を許さない人気を誇るご当地
キティ。地域限定販売というプレミア感と次々に発売される新バージョンが消費者
の購買意欲を大いにそそる、なかなか面白いマーケティング事例だと思います。


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2009年07月22日

『ヤバイ』に注目!~形容詞にみる消費者像

文責:江口由美(パワー・インタラクティブ 商品企画グループ)

はじめまして。商品企画グループの江口です。

私自身ブロガー歴約5年と、自分の好きな分野にたいして『口コミ』を発信してきたわけですが、実は日本人は世界の中で一番ブログ好きな国民であることが調査によって裏付けられています。

ブログ検索会社のテクノラティ(米)の調査によると、世界に約7000万あるブログの使用言語別割合は、日本語が37%と2位の英語(36%)、3位の中国語(約8%)を押さえてトップとなっています。

また、総務省情報通信政策研究所が行った『ブログの実態に関する調査研究の結果』によると、ブログ開設の動機で一番多いのが自己表現(30.9%)で内面的な効用を重視したウェブ日記的利用者が多いようです。

このように日本人にとって非常に身近な存在であり、多くの人が自己表現に利用しているブログは、言い換えれば消費者の本音が詰まった『宝の山』でもあります。
この中から時代のトレンドや指定された商品に対する評価を測定するにはどうしたらいいのでしょう。

我々が分析をしていくプロセスでは、調査商品名の入ったブログ件数推移を競合商品と比較する他、競合商品との口コミ比較(ポジティブワードとネガティブワードの含有量を比較するポジネガ分析)を行っており、消費者にどう捉えられているか文章中の形容詞をチェックしながらポジティブと
ネガティブに分類していきます。

形容詞の抽出まではツールを使っての作業となりますが、この分類はまさに手作業。その過程である形容詞に釘付けになったことがありました。

あるお菓子のブログによる消費者イメージ分析において、以下の2商品についてブログによる分析を試みたときのことです。

商品A-ロングセラーで、バリエーションもあり、ファンも多く、 口コミ件数も非常に多い。

商品B-そこそこロングセラーで、あまりバリエーションはないが、それなりに人気がある。

商品Aは、ブログ登場件数も多く、ポジティブワード含有率が非常に高いと、いずれも商品Bを上回る結果でした。しかし、商品Aには登場することがなく、商品Bには登場する形容詞がありました。
それは、

『ヤバイ』

みなさん御存じの通り、この言葉は使われる年代で意味が大きく変わる代表的な言葉で、20代までの人が『ヤバイ』と言えば『凄い』という感嘆詞にもなっています。
『ヤバイ』という形容詞を辿り、使用されているブログ本文に遡ると、想像どおり高校生と思われる筆者が商品Bのことを

「商品Bはヤバイ、美味しいよ!」

と絶賛していました。
つまり、この言葉がブログで登場している商品Bは20代までの層に根強い人気があることが推測されます。ある意味、商品Aと商品Bの客層の違いを表していると言えるかもしれません。

全体の傾向を把握する中で、深く掘り下げるポイントを見つけることも分析の醍醐味の一つです。今回の『ヤバイ』のように、ある形容詞から仮説がもたらされることもあります。

ブログという掘り下げ方自由な『宝の山』から必要な情報や意見を抽出するツールと分析というマンパワー。
根気強い作業が必要ですが、言葉が好きな私はたとえ山のような形容詞を前にしても立ち向かっていきたいと思います(笑)

その言葉の奥にある消費者の心理にスポットを当てることが、いつの時代も変わらないマーケティングの基本の『き』なのですから。


今回トピックスとして取り上げた『ブログ分析レポート』サービス
詳細はコチラ
http://www.powerweb.co.jp/check/blog/

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