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2006年10月31日

村田製作所にみる、BtoBブランディング

文責:橋原正明(パワー・インタラクティブ マーケティングデータアナリスト)

ムラタセイサク君村田製作所の今年度の新卒採用が好調であると、10月17日の日経新聞は報じている。採用競争の激化の中で、応募者数は前年の6割増を達成し、さらに大手電機メーカーに流れる学生の抑制にも成功しているという。この事実は興味深い。記事では「ムラタセイサク君」による知名度のアップなどが要因であると簡単に解説している。

一般にBtoB企業は、BtoC企業に比べ業務内容の専門性が高く、サービスや製品が一般消費者の目に触れる機会が少ないことから、採用戦線にて苦戦を強いられることが多い。したがって、取引企業や従業員だけではなく、採用予定者にも適切なメッセージを発信していくことが求められる。

ここで、「ムラタセイサク君」が発信しているメッセージについて考えてみたい。今更説明するまでもないが、「ムラタセイサク君」は自転車型ロボットのことである。補助輪なしで自転車に乗れるバランス感覚以上に、以下に記す2つの相反するメッセージをバランスよく伝えるところがうまい。

村田製作所が技術力の高い会社であるということ。
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村田製作所は親しみやすい会社であるということ。

自転車をこぐセイサク君は親しみがわきやすい一方で、補助輪なしで自転車をこぐ技術力には感歎してしまう。「製作所」という堅いイメージを払拭すると同時に、技術力の高さも的確に訴求できていると思う。

現在村田製作所の採用サイトからは、「ムラタセイサク君」の専用サイトへのリンクがはられており、そこでは開発者の横顔が掲載されている。この誘導も自然ですばらしい。

BtoB企業のブランディングの成功例として挙げらるのではないだろうか。

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