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2007年03月23日
文責:川咲亮司(パワー・インタラクティブ アシスタントディレクター)
厩務員(競走馬の担当員)という、IT業から180度向こう側のフィールドからやってまいりました、アシスタントディレクターの川咲です。宜しくお願いいたします。
最近、雑誌・Webのいたるところで「Second Life」に関する情報を目にするようになりました。
「Second Lifeって?」という方のために以下、簡単に説明しておきます。
Second Lifeとはサンフランシスコのリンデンラボ社が運営する仮想世界の3Dオンラインスペースです。ユーザーは、専用のソフトをこちらからインストールするだけで、ネットよりこの仮想世界にアクセスし、ネットの向こう側で、もう一人の自分(アバター)を操作してその中で活動することができます。

このSecond Lifeが、今までのオンラインゲームや、SNSに無い魅力としては、次の2点だと考えます。
1.空間内の機能やオブジェクトなどのすべてをユーザーが作っていく
2.バーチャルマネーとリアルマネーを交換することができる
1は今までのオンラインゲームと比較した場合の特長ですが、私の知っている知識の中でのオンラインゲームとは、メーカー側でストーリー、キャラクター、ルールを提供し、ユーザーはそれに逆らうことなく、ただただ従いながら進行していくといったものだと記憶しています。しかし、このSecond Lifeでは、なんのストーリーも用意されておらず、「場所と物を作るツールは提供したんで、あとはよろしく」という運営側の姿勢であり、ユーザーが空間を創造していく、web2.0的な要素を含んだゲームなのです。ですから、キャラクター(アバダー)はもちろん、衣服やアクセサリ、建物、車などのすべてのオブジェクトを、ユーザーで制作することが可能です。(私はまだ制作したことがないので、その難易度についてはわかりませんが・・・)
そして、その制作した作品を空間内で売買することができます。そして、Second Lifeのもう一つの魅力である「バーチャルマネー(リンデンドル) ⇒ リアルマネー」への転換が可能なのです。そして、Second Lifeを運営するリンデンラボ社も、こういった商売をすることを許可しています。要するに、Second Lifeという空間にはビジネスの受け皿が用意されているのです。こういった要素からも、これからはSecond Life内で、多種多様な企業が積極的に宣伝活動や販売目的のため活動を行っていくのではないでしょうか。
最近では、(株)ミクシィがSecond Life内に、採用情報を提供するバーチャルオフィスを開設しました。
そのほかにも、
など、じわじわと企業の参入が進んでいるようです。
2007年春に日本語版がリリースされるそうですが、まだ具体的な発表はありません。
現在の日本人のアカウント数は、1万5千~2万人と言われていますが、日本語版がリリースされれば、一気に、ユーザー数が増加するのはほぼ間違いありません。英語につまずいて日本語版を今か今かと待ち望んでいる人も多いことかと思います。(ちなみに私もそのうちの一人です)
日本語版リリース後の日本のSecond Lifeマーケットがどうなっていくのか、とても興味深いです。
「Second Life内の広告による費用対効果を測りたい!」というニーズがビジネスになる可能性も多いにあるのではないでしょうか。今後もSecond Lifeマーケットから目が離せません。
2007年03月19日
文責:坂口公朗(パワー・インタラクティブ マーケティングデータアナリスト)
今回初登場の坂口です。よろしくお願いします。
3月14日の日経新聞で面白い記事を見つけました。「暖冬効果!!すし好調」という記事です。暖冬と寿司がどういう関係があるのだろうか?と思って読んでみると、暖冬で鍋物が敬遠され、お客さんが寿司屋に流れ、回転寿司屋さんの売上が好調というものでした。例年では、冬場は鍋物にお客さんが流れ、寿司屋の売上は減少する傾向にあり、今年は暖冬でそれが一変したということだそうです。
夏場の気温とビールの売上の因果関係はよく言われていることですが、冬場の気温と寿司屋さんの売上に因果関係があるということは初めて知りました。寿司屋さんは、季節ごとの旬のネタで集客ができるので、季節によって売上の増減があるとは思ってもみませんでした。特に冬場はカニの季節で、回転寿司屋さんの店頭にはカニののぼりが立っており、お客さんもけっこう入っているような印象を受けていたので逆に売上が上がる時期ではないかと思っていましたが、そうではなかったようです。
また、秋以降のマグロの価格高騰が話題になったことも好調の追い風となったそうです。スーパーで刺身の価格が上昇傾向の中で、回転寿司では、低価格で価格が固定されているため、割安感、安心感があるとの回転寿司店の方のコメントがありました。
ブログの検索サイト、「テクノラティ」で「マグロ」のキーワードで検索して、「マグロ」の単語を含んだブログ記事数の1年間の推移をみてみると(下部グラフ)、秋移行で急激に増えており、マグロへの関心が盛り上がっているのが分ります。

例年冬場に減少する寿司屋さんの売上が増加したという事象に対して様々な要因、因果関係があるものだなと非常に興味深く感じました。
私は日々マーケティングデータの分析業務に携わっておりますが、データのみを追うのではなく、社会事情などまでも含め様々な角度から分析しなくてはならないことを改めて認識させられる記事でした。
2007年03月09日
文責:森高浩(パワー・インタラクティブ マーケティングデータアナリスト)
毎週末楽しみに見ているテレビドラマがあります。それはTBS開局55周年特別企画「華麗なる一族」です。主演が木村拓哉さん。原作は、好きな作家の一人である山崎豊子さんの『華麗なる一族』。金融再編という銀行統廃合の荒波を背景に、阪神銀行のオーナー頭取・万俵大介(北大路欣也)との父子の葛藤を中心に描いた家族物語です。木村拓哉さんは、阪神特殊製鋼の専務・万俵鉄平役として物作りに一生懸命で・熱く・周りの人を自然に惹きつけていくそんな魅力ある男を演じています。
先週までのストーリーは、帝国製鉄より銑鉄の供給が止められることになった阪神特殊製鋼が、自社で銑鉄を生産するため高炉の突貫工事をしている中、大きな事故を起こし倒産の危機に直面しています。今後の阪神特殊製鋼の行方が気になるところですが、この鉄の生産について近代日本史を振り返ってみると1897年に官営の八幡製鉄所の設立が大きな出発点になっています。日清戦争で獲得した賠償金を基に銑鋼一貫生産の技術確立に着手し、官営の製鉄所を北九州市に設立。しかし海外の技術を輸入しただけの製鉄所ではうまくいかず操業開始からわずか2年で高炉休止となってしまいました。安易に技術を導入しだけでは上手く操業していくことができなかった結果だと思います。
巨費を投じた高炉が鉄を作れないまま生産を停止した危機的状況を技術者達は、徹底した現場へのこだわりと調査・分析で、海外から移入した技術を日本の風土に合わせて改良・改善していきました。やがてその努力が実り当初計画の約3倍まで生産を拡大し品質も良くなりました。そのことにより日本の近代製鉄は軌道に乗りその後の民間製鋼事業が展開していくことになります。当初は借り物だった製鉄技術を我が物とし、後の技術立国日本につながって行く礎を作ったのではなかったかと思います。
当時生産に関わっていた担当者の一人で銑鉄部長だった服部漸さんは「それは単に暴風雨が過ぎ去って晴れ間が出たという、天候回復のようなものではなかった。一つ一つその原因を考え抜き、あらゆる点にわたって、改良・努力をした結果だった」と著書『製鉄所の溶鉱炉作業に就きて』の中にこんな言葉を残しています。
彼らは日本の風土に合った設備の改善や原料の見直し検証を繰り返すことによりこの困難な状況を克服していきましたが、我々アナリストもWEBマーケティングにおける調査・分析を担っているので何か共感を覚えるものがあります。良い鉄を生み出す代わりに良いサイトを作りあげるため現場で起きている状況を調査・分析し改善に生かす。我々も八幡製鉄所の先人達の姿勢に学び、華麗なるアナリストに近づくべく日々暴風雨のように降り注ぐデータと格闘し、粘り強く分析に取り組み改良・努力を重ねて行きたいと思いました。