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2007年05月15日
文責:橋原正明(パワー・インタラクティブ マーケティングデータアナリスト)
ビジネスにおいて効果を高めるためには、従事しているプロジェクトをいくつかのプロセスに分解し、各プロセスが最適化されるように改善を加える必要があります。しかしながらプロセスの部分最適化の実施が、全体最適化につながるかといえば、必ずしもそうではありません。
例えば、ある商品の一連の製造プロセスを考えてみましょう。ここでは、各プロセスの担当者が、一時間あたりの商品の加工数を指標に改善を行っているとします。各担当者がそれぞれの目標を達成すれば、全体のパフォーマンスは確実にあがるような気がします。
しかしながら、それぞれの加工工程が連結されている場合、商品の製造ペースは最もペースが遅いプロセスに依存してしまうため、いくらその他の部分で加工ペースが改善されたとしても、全体のパフォーマンスに影響することはありません。むしろ無意味に在庫をかかえることにもなりかねません。
この場合、もっとも加工のペースが遅いプロセス(=ボトルネック)を探し出し、改善することが何よりも求められます。また、全体の最適化を意識した部分最適化を行わなければ、最大限の効果が得られないということがよくわかります。
Webマーケティングにおいても、こういったことがよく起こります。Webサイトを立ち上げ、検索連動型広告により集客を実施しているが、なかなか成果に至らないといったケースがあるとします。ここで考えなければならないプロセスは、カスタマーシナリオといわれる、顧客が問い合わせや資料請求に至るまでのプロセスです。
上記の例で言えば、1.→2.のプロセスでは、どれだけ誘導できたかといった指標(クリック数、クリック率)により評価されます。この部分を最適化すればサイトへの訪問者数が増加することになります。しかしながら、それが全体の最適化に直結しているかといえばそうではありません。
例えばランディングページ(=1ページ目)の訴求力が弱く、ほとんどの訪問者が1ページの閲覧で帰ってしまう場合、ランディングページがボトルネックということになります。先ほどの製造プロセスの例ておいて、ボトルネックにて在庫をかかえてしまうのと同じように、成果にいたらない訪問者を積極的に誘導していることになってしまいます。
つまり各プロセスの役割と連結しているプロセスの関係性を意識しながら改善を行い、最終的に「成果数」「成果への到達率」が最大になるように調整を行わうことが求められます。あくまでも目的は全体最適化を実現することであることを、忘れてはいけません。
さて、ここまではWebマーケティングにおけるプロセスの最適化について書きました。企業として最適化すべきことはこれが全てでしょうか。続きは別のエントリーにて書きたいと思います。
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