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こつこつマーケティングBLOG 2007年10月

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2007年10月30日

アップルと思考パラダイムの転換

文責:岡本充智(代表取締役)

「アップル」がすこぶる好調だ。

  アップル、第4四半期決算発表--MacとiPodの売上増加で増収増益
  
7-9月期決算が、売上・利益とも同四半期の過去最高を示した。
増益率67%は、グーグル(46%)、インテル(43%)をも凌駕した。

要因は、

  • パソコン「マック」の販売台数がウィンドウズ機からの乗り換えもあり、四半期ベースの過去最高を更新
  • 携帯音楽プレーヤー「iPod」は世界的ヒットがまだ継続している
  • 携帯電話機「iフォン」も発売2ヶ月で100万台のヒット

と、主力商品がそろってシナジー効果を起こす好循環サイクルに入っているからだと言う。

一時は、低迷していたアップルがなぜ、こんなにも復活はおろか、トップステージに躍り出たのだろうか。
もちろん、「iPod」の世界的大ヒットが背景にあるとしても、それだけではない。

そこには、開発に対する思考風土の特異性が見て取れる。

ふつう、後発参入する際には、先発他社の製品を入念にチェックして、

  • 先発製品の機能に対して、わが社はこのような機能も付加する
  • 先発製品の価格に対して、わが社は安い価格で参入する

と、あくまで先発製品との「相対的思考」で開発をすすめる。
それがいわば、市場が容認していることをベースに検討するので、
リスクが少ないからだ。

しかし、アップルは違う。

  • ユーザーがほしがるのは、どんな製品なのか

という、「絶対的思考」だ。

  iPhoneを生んだアップルのグランドデザイン
  

ITジャーナリストの林信行さんの記事は、いつも、論点が明確かつ斬新で、
経営の視点からも、いろいろな示唆を与えてくれる。

過去の延長線上でモノを考えず、未来から点を打つごとく、
感動のライフスタイルを提供してくれる「アップル」から眼が離せない。

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2007年10月22日

赤福

文責:岡本充智(代表取締役)

「赤福」が混迷している。

手ごろな価格で、甘さも抑えて程よい美味しさの赤福餅。
近鉄沿線に住む私は、かなり以前から、気のおけない友人への手土産にしたものだ。
この手土産も、もう、しばらくは無理そうだ。

赤福は、江戸時代の1707年に、伊勢神宮内宮前の五十鈴川のほとりで
販売されたのが、起源だと言われている。
不祥事のあった今年で、ちょうど、300年。
あまりにも偶然というには、・・・。

ちみなに、赤福の語源は、「赤心慶福」(せきしんけいふく)。
心を尽くす事で、他人の幸せを喜ぶことが出来るということ。
一日も早く、赤心慶福の原点に立ち戻り、崖っぷちからの回復をしてほしい。

いま、赤福のウェブサイトは、ニュースリリースのみになっている。

 株式会社赤福

これから、刻々と進展するであろう問題の真相を明らかにし、
その対応の経緯をウェブサイトに公開していくことが、
もっとも信頼を回復する近道のひとつではないだろうか。

いままでの赤福ファンに、また、ふっくらとした餡餅の姿を現してほしい。

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2007年10月15日

ドン・キホーテ、長崎屋とハゲタカ

文責:岡本充智(代表取締役)

ドンキが長崎屋を買収したと発表された。
ディスカウントストアによるスーパーの買収だ。

買収により、

  • 共同仕入で、仕入単価の低減
  • 共同配送で、物流コストの低減
  • ドンキの雑貨品と長崎屋の衣料食品の仕入販売ノウハウの共有
  • ドンキの若年層と長崎屋の壮年層の顧客層の共有

という、あたりが買収による相乗効果であると考えられる。

ちなみに、長崎屋の全国55店舗の約1/4が、不採算だそうだ。
ぜひ、地域から支持される店舗に、生まれ変わっていってほしい。

ところで、長崎屋の親会社は、キョウデンというプリント基盤を設計製造している会社


  株式会社キョウデン


自社の電子部品を使ったノーブランドの家電製品を、長崎屋の店舗で販売することが目的だったらしい。

この計画は頓挫したが、長崎屋の建て直しを完了させ、かなりの売却益を得たようであるので、財務上は、一件落着というところだろう。

これは、あまり、公表されていないが、長崎屋の会社設立は、1948年になっているが、1907年に、岩田長八という人が、神奈川県平塚市で長崎屋ふとん店を創業したのが、はじまりらしい。

実に、今年で、ちょうど100年。別に、計算されたわけではないだろうに、企業盛衰の因縁のようなものを感じる。


ちょっと、前置きが長くなった。さて、本論。

一年ほど前に、NHKでハゲタカが放映され、反響がかなりあったのを覚えておられると思う。

視聴率は、わずか6~8%。しかし、番組ホームページには、大河ドラマ「風林火山」を大きく上回るアクセスがあった。
ホームページへの投稿も、同時間帯の大型ドラマ「氷壁」の数倍あったという。


  企業買収ドラマ 異例の反響 NHK土曜「ハゲタカ」
  

視聴率獲得だけが、番組の成果目標のように言われている中で、どれだけ見た人に、インパクトを与え、ものを考えるきっかけとするか、新たな番組の存在理由を示す事例が生まれ、何かしら清清しい思いだ。

この番組のディレクターは、あのライブドア騒動が契機となり、買収する側、買収される側のそれぞれの立場での取材を通して、企画を立てていったという。

これもまた、因縁だろうか。

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2007年10月09日

ブレイクスルー思考と企業経営

文責:岡本充智(代表取締役)

今朝の日経の一面は、

東レ、炭素繊維で車部品・投資額300億円です。

うちの会社は、食品関係だから関係ないや、住宅関係だから読む必要ないなぁ、
では、ありません。

ちょっと、中を読んでみましょう。

「日米欧で強まる自動車の燃費規制に対応する車体の軽量化は欠かせない」

地球環境問題が自動車の素材転換を促す動きが加速しそうだ」

ということです。

これを、皆さんの分野に当てはめて見ればどうでしょうか。

何らかの規制が、何らかの環境変化が、自社の商品開発や事業ドメインに
影響を与えることって、ないでしょうか。


ここで、ブレイクスルーです。

ブレイクスルー思考とは、プラス思考でもなく、マイナス思考でもなく、

目の前にカベが生じたときに、そのカベそのものに価値を見出して、
これを「順調な試練」と受け止め、問題解決を図っていくと言うものです。

また、ブレイクスルー思考には、

  • グロウアップ型ブレイクスルー
  • ステージチェンジ型ブレイクスルー

が、あります。

自分が成長することでブレイクスルーを果たすのが、グロウアップ型。
場所や相手を変えることにより、再出発するのが、ステージチェンジ型。

東レは、炭素繊維で全世界30%強のシェアを握るリーダーです。
その強みを活かして、自動車部品産業へ、世界で初めて本格的な市場参入する
という、グロウアップ型のブレイクスルーを選択した、と言えますね。

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