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2008年03月10日
文責:岡本充智(代表取締役)
任天堂のニンテンドーDSが売れ続けている。
それに連られて、ソフトも発売以来1年以上経過しているものでも、まだ安定して売れているという。
すでに、今年1月にゲーム機の限界普及台数である2000万台を突破し、いままで最大の販売数であるプレイステーション2の累計販売台数を上回り、日本で史上最も売れたゲーム機になっている。
なぜこのような大ヒットに繋がったのだろうか。
それは、任天堂の開発チームの「逆転の発想」にある。
従来、ゲーム機は機能を高め、複雑で高度なゲームを作ればお客さんは満足するというものだった。しかし、現実はゲーム機が高機能化し、ゲームが高度化すればするほど、一般の人たちはついていけずに去っていくということが起った。
ゲームの原点は、子供から大人まで誰でもが楽しめるということである。実際にゲーム人口は、1997年を境に減少している。
そこで、任天堂は、ゲームの原点に立ち戻り、かんたんで楽しめるゲーム機の開発に着手し、それが、DSになり、Wiiになったという訳である。
最近、この任天堂の新しいゲーム機市場の創出を事例として、ブルーオーシャン戦略が語られるようになった。
ブルーオーシャン戦略は、2005年に、フランスの欧州経営大学院教授のチャン・キムとレネ・モボルニュにより、提唱された経営戦略論である。
ブルーオーシャンとは、競争者のいない新市場を指し、顧客に新しい価値を低コストで提供することで、利益を最大化できる戦略を言い、対比として、血みどろの価格競争を繰り広げているレッドオーシャンが挙げられる。
企業のブルーオーシャン戦略構築に関してのメソッドは確立されつつあり、企業の経営戦略構築の一つとして、活用されることも増えてくると考えられる。
本来、ブルーオーシャン戦略の意図するところは、市場開発に対する発想の転換と、その考え方を実行していく決断であると言える。
まずは、ここ数年のブルーオーシャン戦略の事例を紐解いていき、そこに共通する仕組みを見つけ究明したいと思う。
改めて、ご紹介できる機会を楽しみにしていただきたい。