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2008年08月22日
文責:岡本充智(代表取締役)
上海で、和民の前を通ったとき、同行していただいていた上海の方が、和民はここでは高級レストランですよ、とのこと。
なんでも、地元の中堅富裕層が、利用しているらしい。
そういえば、ユニクロも、上海では、店作りも日本とは異なり、高級ファッションの演出をしていたし、実際に価格は高い。
上海の和民の看板
上海のユニクロ店舗それを裏付けるように、和食チェーン各社のアジアマーケット開拓が急速に進んでいる。
8月16日付の日本経済新聞によると、
・吉野家は、1991年に香港に進出して、中国・台湾などに240店。
3年以内に380店体制にするという。
・和民は、2001年に香港に進出して、中国・台湾に25店。
シンガポールに出店を検討している。
・大戸屋は、2005年にタイに進出。台湾など24店。
来春にシンガポールに進出計画あり。
・サトは、この7月に上海に直営店をオープン。
上海市内で運営ノウハウを蓄積して、多店舗展開するという。
・家族亭は、年内にシンガポール進出する。
来年以降は中国・韓国・タイに進出を計画し、5年後に200店体制にする計画。
というように、和食チェーン各社はアジア進出ラッシュの様相を呈している。
アジア各国での生活水準の向上や健康志向の高まりの中で、富裕層を中心に、日本食への潜在需要が高いと見込んでの展開である。
昔、習ったアンゾフの製品と市場の成長マトリックスに従うと、和食チェーンシステムという既存のビジネスモデルで、国内市場から海外、特にアジア市場という新規市場に展開していく市場開拓モデルになる。
既存商品(例えば居酒屋)を新規市場に展開するというと、ターゲット層を新たに開拓するというようなマーケティング手法を検討するが、アジアというエリア拡大が成長モデルの源泉になる。
製造業や商社のグローバリゼーションというのは、今までにも事例は多いが、地域密着型の飲食店、それも和食のグローバル展開というのは、日本の海外進出の新たな時代の到来のような気がする。
和食チェーンで言えば、成熟した国内市場と、潜在需要の大きいアジア市場。
アジア進出が、成長モデルになるかどうか、前出した和食チェーン各社の、国内市場とアジア市場の売上・利益の構成比をウォッチしていきたい。
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