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2010年05月18日
今回は、ある大手食品メーカーのノベルティー事業で、ランディングページとリスティング広告の組み合わせで問い合わせ数の量と質の向上につなげた事例をご紹介します。
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『ランディングページとリスティング広告を組み合わせた施策が成功』
~問い合わせ数が5倍に、さらに質も向上!~
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大手食品メーカーB社でノベルティやイベント用の景品を扱うノベルティ事業部では、ターゲットの法人向けにどのようにWebサイトを活かしていくか模索していた。
【B社の課題と要望】―――――――――――――――――――――――――――
現状のWebサイトでは問い合わせが少なく、問い合わせが来ても最終の商談までつながらなかった。
B社の要望としてはサイトの情報を充実させて整理し、問い合わせ数をアップさせたいとのことだった。
【パワー・インタラクティブの提案】――――――――――――――――――――
サイトの情報を充実させるのはもちろんのことだが、それだけでは問い合わせ数のアップにはつながらないと考え、サイトのリニューアルの費用を最低限に抑え、集客に予算を投入する施策をご提案した。
1.LP型のサイトにして呼び込んだユーザーを他のページに逃がさない設計に
LP型サイト(1ページ完結型)にすることで費用を最低限に抑えることができ、かつ、そのページだけでユーザーが判断できるようにストーリー性をもったサイトを設計した。
2.営業フックを活用し、見込み客情報を獲得
現状のサイトではカタログ資料をpdfで自由にダウンロードできるようにしていたため、ダウンロードしたお客様情報を取得することができなかった。それでは惜しいので、カタログ資料ダウンロードページにフォームをはさみ、資料ダウンロードの際にはお客様に情報を入力してもらうことで見込み客の情報が増えていくようにした。
さらに、競合他社に資料がダウンロードできないように、資料ダウンロードの際には必ず営業マンが情報を確認し、直接ダウンロードURLを送る体制をとった。
3.リスティング広告を活用し、LPへ誘導
アクセスログで現状の誘導元を分析すると、7割がその会社の本サイトからの誘導であることがわかった。そこで新たなユーザーを獲得するためにリスティング広告を活用。高単価キーワードへの出稿はできるだけ避け、ニッチキーワードへの出稿をメインにし、広告コピーで勝負した。
【効果】――――――――――――――――――――――――――――――――――
問い合わせ数はリニューアル前に比べ5倍に増加、それだけでなくターゲットを絞りリスティング広告を活用した結果、問い合わせの質が増加し、成約率が大きく向上した。
【担当スタッフコメント】――――――――――――――――――――――――――
商品とブランド力は絶対に他社に負けないものだと思っていたので、あとはどのように集客し、どのような導線を作るかを考えることに専念しました。結果、BtoCでおなじみの『LP型サイト+リスティング広告』という手法がBtoBで活かされた事例となったのではないでしょうか。
2010年05月18日
文責:川咲亮司(パワー・インタラクティブ マーケティングディレクター)
普段、我々が口にする「マーケティング」とは、企業が顧客へ行うマーケティング活動を意味しますが、それとは別に、企業が従業員に向けて行うマーケティング活動を「インターナルマーケティング」と呼びます。
商品・サービスがどれだけ素晴らしいものであっても、売り手がその魅力を理解し、消費者へ伝える技術を持たなければ、せっかくの商品・サービスの価値は伝わりません。しかし、その技術を従業員に強制的に押し付けることは難しく、いかに自発的な行動を促すかが重点となります。
昨今、日本の企業は技術力が高いものの、それがビジネスにうまく生かせていないという点が問題視されており、要因のひとつとして技術部門とマーケティング部門の連携が取れていない点が指摘されています。その改善策として、このインターナルマーケティングの重要性が見直されています。
例えば、弊社ではサイトリニューアルなどのプロジェクトを進める際は、マーケッター、ディレクター、デザイナー、プログラマーなど様々な職種のメンバーで意見交換しながら推進するようにしています。そうすると、メンバーそれぞれが必然とマーケッターの視点を持つようになり、どうすればクライアントの課題を解決できるか、また過去の実績から「パワー・インタラクティブならどんなことができるのか」(=自社の強み)ということを考える習慣がついてきます。これは、まさにインターナルマーケティングと言えるのではないでしょうか。
また、このプロジェクト推進プロセスに加えて、社内にマーケッター(マーケティングディレクター)とマーケティングデータアナリストというメンバーがいる点は、Web制作会社や、広告代理店と比較した際に、非常に大きなアドバンテージだと考えています。

まず、マーケッターとマーケティングデータアナリストという分析者がいることで、単に綺麗なサイトを作るのではなく、企業の目的を達成するために、Webで何をすべきかを起点として、マーケティング視点に立った集客施策や、サイト制作を提案し実行することができます。かつ、その視点をデザイナーやプログラマーにもフィードバックでき、メンバー全員のマーケティング力の底上げに繋がります。
また、広告代理店では通常、デザイナーやプログラマーという制作者は外部の人間を使うケースが多いですが、弊社では制作チームを内部に構えることで、マーケッター&ディレクターとクライアント、そして制作チームが密にコミュニケーションをとり、お互いが目的を確認しながらプロジェクトを進めることができるため、納品までのプロセスで大きなブレが発生しにくいという点も大きな強みとなります。
このように、職種の異なるメンバーとのディスカッションはたくさんのメリット生まれます。
1人での考えが行き詰った際には一度、意外なメンバーに相談してみてはいかがでしょうか。思わぬインスピレーションを受けるかもしれません。
2010年05月17日
文責:岡本充智(パワー・インタラクティブ 代表取締役)
『俺ひとり~ひと足早い遺書』
著:白川道
出版:幻冬舎
価格:1365円
エッセイが好きだ。それも、大量の原稿用紙何千枚という文章を書く作家のエッセイが好きだ。想像を絶する分量を愚直に紡ぎ続ける体力と気力にあやかりたいという面もある。本音は、長編をベースにする作家が、限られたスペースにまとめるエッセイに、きっと贅肉のような余分なものがそぎ落とされているであろう、という「予感」を感じるからかもしれない。
好きな作家に白川道がいる。
最初に出会った『天国への階段』でその深遠なる魅力に引きずり込まれ、『最も遠い銀河』で陰と陽の世界の狭間を彷徨い、『竜の道』で明るい輝きと暗い深みが表裏一体であることに気づかされた作家である。
その彼がエッセイを書いていることは、想像すらしなかった。この連休に出掛けた岡山県の地方都市の家電量販店と隣接している大型書店で、書店員が推薦するという書棚の片隅にちょこんと置かれていた。嬉しくなって迷わず買って帰った。
このエッセイは彼の半世紀を赤裸々に綴ったものである。彼のエッセイを読んで改めて、良く言えば自由奔放な、違った視点では、羽茶目茶な向こう見ずな人生を送っていたことを知り、当惑するとともに、変に納得もしたりしていた。
『俺ひとり』という題名は、
結婚に失敗して女房を亡くし、迷惑のかけどおしで親兄弟とはほぼ絶縁状態、父親失格のために子供との交流は薄くなり、女を裏切っては恨みを買い、博打で作った借金が、今なお数千万。こんな生活が、君にはできるかね? 俺ひとり。それが今のわたしの偽らざる実感なのである。
ということが背景にあるようだ。
もちろん生き方や人生の歩みは、私とは全くかけ離れているけれども、どことなく先を見つめる方向は同じようにも感じる。最初の章を読んで、なんだかワクワクしてきた。
彼は、この本の「自分を見つめるもうひとつの目」という章で、
賢い人間がもうひとつの優れた目を持っているとはかぎらない。もうひとつの目は、賢さとは別のところで培われる。たぶん人間の成熟度によってだ。それが証拠に、たとえ無学ではあっても多くの老人の目は、いつもちがうなにかを見つめているような気がする。そんな老人に憧れてしまう。
と述懐している。胸をツンと衝かれたような小さなショックを受けた。
あのアーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』を数日前に何回目かの再読をしたばかりだったからかも知れない。
老人と海で、主人公の老人が大海原でのマグロと鮫との大格闘の末、帰港した後の最終章のくだりで、
道のむこうの小屋では、老人がふたたび眠りに落ちている。依然としてうつぶせのままだ。少年がかたわらに坐って、その寝姿をじっと見まもっている。老人はライオンの夢を見ていた。
よもや白川道とヘミングウェイが繋がるとは思っても見なかったが、私の中では、白川道と、ヘミングウェイというか『老人と海』の中の老人の生き様が重なってくる。
読書はそのような発見や喜びを、偶然に与えてくれるところが大好きだ。