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2010年06月22日
文責:七瀧 登(パワー・インタラクティブ マーケティングディレクター)
最近、営業活動や分析に加え、セミナー講師を行っています。
当日に向けてテーマを元に話す内容、資料の作成を行いますが、実際に終了後のアンケートや参加した方々とお話をすると、
「説明で使用している言葉が、わからない。」
「なぜそうなのか。」
といったご質問を頂くことがあり、自身の説明方法を振り返ったり、理解していただくことの難しさに気付かされます。
そのような中、改めて考えさせられる本が池上彰さんの「伝える力」です。
池上彰さんはテレビでもよく出演され、時事問題などを説明されている人気の方です。また、NHKの『週刊こどもニュース』に11年間出演してこられました。
何かを調べるときには「学ぼう」、「知ろう」という姿勢にとどまらずに、全く知らない人に説明するにはどうしたらよいかということまで意識すると、理解が格段に深まります。
商談やセミナーではお客様の忙しい時間を頂くため、期待以上の内容をアウトプットしていくことが重要であり、そのために日々の勉強も重要です。ただ内容のレベルが高くても聞き手に伝わっていなければその時間の活用度は下がってしまいますし、お客様の納得度も変わってきます。
とかくインターネットの世界やマーケティングの世界は専門用語が多く、言葉で考えてしまい、話が止まってしまうこともよくあります。「インターネットだから」と逃げることなく、わかりやすく伝えることを心がけ、お客様からの信頼や、自分自身の理解度向上につなげていきたいものです。
2010年06月09日
文責:岡本充智(パワー・インタラクティブ 代表取締役)
『偶然のチカラ』
著:植島啓司
出版:集英社新書
価格:714円(税込)
「偶然」が大好きだ。人生で「偶然」に出会うと手放しに嬉しくなってしまう。「偶然」という言葉の響きに、必然以上の何かを感じてしまう。「偶然に」何かが起こった、「偶然に」何かに出会った、というときに、英語では、「~ by chance」と表現する。
毎日、新しい出会いがある。ビジネスの世界では、最初の挨拶に名刺交換をする。私は名刺交換をした方には、必ず御礼のハガキをお送りしている。あらかじめ印刷をしている御礼ハガキに、宛名と二行ほどのメッセージをしたためて投函している。
裏面には、こう印刷している。
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『感動する気流』
私たちは、表面的な喜びだけではなく、
ともに歩むプロセスであっ!と
言っていただく感動を
お分けしたいと願っています。
感動は誰の目にもいつも
見えているものではありません。
偶然やってくる、それが感動ではないでしょうか。
あいつと一緒にいて良かった。
そう思っていただく存在を、
模索してまいりたいと思います。
これからも変わらぬご支援をいただけますよう
心よりお願いいたします。
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さて、ここで、本題の『偶然のチカラ』である。この本は、いかにして幸運をつかむか、という内容ではなく、偶然の仕組みはどうなっているのか。という疑問に光を当てたものだ。
著者は、
私たちは人生のさまざまな場面でほぼ無意識のうちに限りない選択をしています。そして、そのどれにも実は偶然の要素が大きく作用しているのです。本書は、目の前に立ちはだかる偶然にどう対処すればよいのか、さまざまなエピソードをもとに42の断章の形式で論じたものです。
そのひとつの章に、民俗学の大家である南方熊楠が登場する。後の高野山管長になる土宜法竜への書簡の欄外に、幾本かの筋がめちゃくちゃに書き込まれた意味不明の図を取り上げて、あらゆることには因果関係が存在すると説いている。「因」と「果」の間には一定の必然性が存在する。しかしながら、この「因」と「果」のベクトルが交わることがままある。これを「縁」と考えたのである。
彼の言葉を借りれば、
故に、今日の科学、因果は分かるが(もしくは分かるべき見込みあるが)、縁が分からぬ。この縁を研究するがわれわれの任なり。しかして、縁は因果の錯雑して生ずるものなれば、諸因果総体の一層上の因果を求むるがわれわれの任なり。
どういうことかというと、
そう、どういう原因があってどういう結果が生まれたかはよくわかっている。だが、別々の理が絡み合うともうわからなくなってしまう。それでは科学とはいえない。宇宙はそれら相互の絡みあいなのだから、むしろ、因果そのものよりも、いかにそれらが絡みあっているかを解かなければ何もわかったことにならないのではないか、と南方は言うのである。
コンサルティングの世界で、戦略を整理するときに、バランスト・スコアカードを用いて、財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の各視点から戦略マップを作成することが多い。戦略マップは、各戦略間の因果関係をわかりやすく図示した、言わば戦略の見える化である。
戦略間の因果関係を整理していくことは、小気味良い作業である反面、いつも本当にこれが緊密な原因と結果の関係になっているのかということを自問自答してしまう。逆に言えば、戦略と戦略の関係について、素直に関係があると言い切れない吹っ切れなさを抱え込んでいる。
南方の「縁は因果の錯雑して生ずるものなれば、諸因果総体の一層上の因果を求むるがわれわれの任なり」という件を読むことで、真っ暗闇に一筋の灯火を見出した次第である。
2010年06月04日
文責:岡本充智(パワー・インタラクティブ 代表取締役)
先日、舞子のホテルセトレや南港のホテルシーガルてんぽーざん大阪を経営しているホロニックグループの長田(おさだ)一郎社長とお会いする機会がありました。いろいろと経営にとって大切なお話をお聴きしました。
彼は、一度は20代の頃にブライダル事業で起業しましたが、挫折を経て、再度、ホテル経営で起業にチャレンジした言わば出戻りベンチャーです。
そのような背景で、再出発した舞子のホテルセトレは、実は、経営不振に陥ったホテルの再生事業という位置づけでした。
その後、新装オープンしている複数のホテルはすべて再生事業です。
ホテルセトレは明石海峡大橋に面して、絶景のロケーションにあり、部屋も食事も心地よくアレンジされています。
彼が語るには、再生事業のポイントは、
1. 独自のディファクトスタンダード(業界標準)をつくる
2. ターゲットをエリア×顧客層に絞り込む
3. 持たざる経営に徹する
ディファクトスタンダードはモノサシ自体を新たに作ることになります。彼の場合は、「コミュニティーホテル」と言うコンセプト型ホテルで追従を許さないスタンダードを構築しようとしています。
ターゲット顧客は、地元の人たちが宿泊だけでなく、会合や食事やパーティなどで頻繁に利用できるように設備や運営を工夫しています。
固定費を出来る限り変動費化するとともに、ハード面はシンプルにして、ソフトサービス面を充実させる方針で持たざる経営の実現に挑んでいます。
私たちの日頃の仕事にもヒントになるところが多くあります。仮に畑違いの世界の話であったとしても、そこには時として独自性に繋がるアイデアが潜んでいるのです。
株式会社ホロニック社長 長田一郎氏のブログ
HOLONIC MISSION