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2009年12月17日

パワーの本棚:『人間の器量』

『人間の器量』
著  :福田和也
出版:新潮新書
価格:714円

経営をしていて、「器量」を問われることが多々あります。

若い頃は、器量なんていうことを考えたこともありませんでした。とにかく、仕事をガンガンやっていれば自然と運は向いてくる。そう信じて疑いませんでした。

しかし、人生半世紀を過ぎると、もっと人間的に成長しなければいけない。器量を大きくすることが出来るならば、また新しい世界を見ることが出来るのではないだろうか。そう感じ始めています。

そんなとき、この本に出会いました。たまたま、新幹線の車中で読むのに、新書が量的にも適しているということで、駅構内の新書の棚を見ていると、人間と器量の二文字が目に飛び込んできました。

著者の福田和也氏は、膨大な論文を読破し、途轍もない原稿量を書き続ける論客だという印象を持っていました。そういう方が言うところの器量とはどんなものか、興味を持って手にしました。

福田氏は、あとがきに、このように書いています。
器量というのは、水平に広がるものです。
やみくもに上を、より高いものだけを目差しても、人の器は育ちません。異質なもの、未知なものと触れ、感応する力が必要です。
器が大きいといわれるほどの人物は生涯かけて自分を新たな場所に立たせ続けてきたのではないでしょうか。


まさに、私のいまの問題意識に正面から触れています。この本には、いろいろな人が登壇します。

大隈重信は、
どんな愚論愚説も終わりまで聞き、ちょっといいと思った提案は残らず採用し、けして怒らず、怒鳴らず、処理を急がず、大嫌いな相手に交際を求める。誰でも受け入れるので、一時、大隈家の居候は百人近くになったといいます。
西郷隆盛は、
ある時、明治天皇が馬術の稽古中に落馬し、「痛い」と云ったことがありました。普通であれば、側の者が駆け寄って、「御怪我はありませんか、痛みはいかがですか」などと云うところなのでしょうが、西郷は馬上から天皇を見下ろしたまま、「痛いなどという言葉を、どのような場合にも男が申してはなりません」と云いました。明治天皇は、その後、崩御されるまで、「痛い」とは云わなかったといいます。
というように、器量という切り口から、人物を取り上げているので、よく知っている人物でも、意外な一面を見たりすることが出来ます。総じて、器は修行によって大きくすることができ、人は何歳になっても変わることが出来るという事だと受け止めました。

福田氏は、結論として、器量を大きくする五つの道という事を述べておられます。詳しくは、本書で味わって下さい。
一.修行をする
二.山っ気をもつ
三.ゆっくり進む
四.何ももたない
五.身を捧げる
では、これから、この五つの道をゆっくりと、身を以って実践していきたいと思います。

投稿メンバーのおすすめ本

『人間の器量』
著:福田和也
出版:新潮新書
価格:714円