2009年08月03日
『プロカウンセラーの聞く技術』
文責: アシスタントディレクター
『プロカウンセラーの聞く技術』
著:東山 紘久
出版:創元社
価格:1,470円
「ほとんどの人は、聞くより話をするほうが好きです。」という一文から始まる本書。たとえ話が苦手と思っている人でも、リラックスして話ができる聞き上手の人に巡り合えたり、そういう場がセッティングされると話をされるものなのだそうです。
筆者は臨床心理士であり、京都大学理事・副学長として教育現場でも長くご活躍されている東山紘久氏。人の話(悩み)を聞くのが仕事である東山氏が、『聞く』そして『相手の言いたいことを理解する』というコミュニケーションの非常に重要な技術について、具体的なノウハウを交えながら
分かりやすく解説しています。
プロが語る『聞く』技術は、同時に相手にいかに本音を話しやすい場を提供するかという点にも繋がっています。
この技術はビジネスの場でも非常に重要です。
お客様に対しての場合、営業やインタビュー等でお客様のニーズや想いをヒアリングするつもりが、いつの間にかこちらが話の主導権を握ってしまい、お客様が相槌を打つような展開になってしまっては意味がありません。
また社内の会議やコミュニケーションにおいても、上の立場の人が先導してしまったり、聞いているつもりがいつの間にか上の者が説教していては、結局立場が下の者は本当に思ったことが喋りづらい状況になってしまいます。
・相手の話を「素直に」聞く。
・相槌以外は話さない。
・評論家にならない。
・聞き上手には上下関係はない。
・聞き出そうとしない。
これらのことを念頭に置きながら、本当の意味で『聞く』、そして相手を理解することに努めることで、一方通行なコミュニケーションが真の双方向コミュニケーションに生まれ変わり、相手との信頼関係を築くきっかけを与えてくれることでしょう。
対人関係の基本であり、ビジネスの基本でもある『聞く』ことを見つめ直すと共に、実践方法を具体的に教えてくれる一冊です。










