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2009年07月22日

『ヤバイ』に注目!~形容詞にみる消費者像

私自身ブロガー歴約5年と、自分の好きな分野にたいして『口コミ』を発信してきたわけですが、実は日本人は世界の中で一番ブログ好きな国民であることが調査によって裏付けられています。

ブログ検索会社のテクノラティ(米)の調査によると、世界に約7000万あるブログの使用言語別割合は、日本語が37%と2位の英語(36%)、3位の中国語(約8%)を押さえてトップとなっています。

また、総務省情報通信政策研究所が行った『ブログの実態に関する調査研究の結果』によると、ブログ開設の動機で一番多いのが自己表現(30.9%)で内面的な効用を重視したウェブ日記的利用者が多いようです。

このように日本人にとって非常に身近な存在であり、多くの人が自己表現に利用しているブログは、言い換えれば消費者の本音が詰まった『宝の山』でもあります。
この中から時代のトレンドや指定された商品に対する評価を測定するにはどうしたらいいのでしょう。

我々が分析をしていくプロセスでは、調査商品名の入ったブログ件数推移を競合商品と比較する他、競合商品との口コミ比較(ポジティブワードとネガティブワードの含有量を比較するポジネガ分析)を行っており、消費者にどう捉えられているか文章中の形容詞をチェックしながらポジティブと
ネガティブに分類していきます。

形容詞の抽出まではツールを使っての作業となりますが、この分類はまさに手作業。その過程である形容詞に釘付けになったことがありました。

あるお菓子のブログによる消費者イメージ分析において、以下の2商品についてブログによる分析を試みたときのことです。

商品A-ロングセラーで、バリエーションもあり、ファンも多く、 口コミ件数も非常に多い。

商品B-そこそこロングセラーで、あまりバリエーションはないが、それなりに人気がある。

商品Aは、ブログ登場件数も多く、ポジティブワード含有率が非常に高いと、いずれも商品Bを上回る結果でした。しかし、商品Aには登場することがなく、商品Bには登場する形容詞がありました。
それは、

『ヤバイ』

みなさん御存じの通り、この言葉は使われる年代で意味が大きく変わる代表的な言葉で、20代までの人が『ヤバイ』と言えば『凄い』という感嘆詞にもなっています。
『ヤバイ』という形容詞を辿り、使用されているブログ本文に遡ると、想像どおり高校生と思われる筆者が商品Bのことを

「商品Bはヤバイ、美味しいよ!」

と絶賛していました。
つまり、この言葉がブログで登場している商品Bは20代までの層に根強い人気があることが推測されます。ある意味、商品Aと商品Bの客層の違いを表していると言えるかもしれません。

全体の傾向を把握する中で、深く掘り下げるポイントを見つけることも分析の醍醐味の一つです。今回の『ヤバイ』のように、ある形容詞から仮説がもたらされることもあります。

ブログという掘り下げ方自由な『宝の山』から必要な情報や意見を抽出するツールと分析というマンパワー。
根気強い作業が必要ですが、言葉が好きな私はたとえ山のような形容詞を前にしても立ち向かっていきたいと思います(笑)

その言葉の奥にある消費者の心理にスポットを当てることが、いつの時代も変わらないマーケティングの基本の『き』なのですから。