コラム

見えてきた!ショールーム誘導力No.1の商品カテゴリとは?

アクセスログ分析の第1の魅力は、サイト訪問者の動線(経路)を把握することができること。実店舗では確認したくてもなかなかできない見込み客の動線が、Webサイトではログ分析を通じて容易に把握することができます。
今回は、ショールーム関連ページへ到達したサイト訪問者が、それまでにどの商品ページを見てきたのかを経路分析することにより、ショールームへの誘 導力の強い商品カテゴリを明らかにし、Webサイトに止まらずショールーム自体の対策にも分析結果を活かした事例をご紹介します。

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5つの商品ページからショールームページへの誘導結果

インテリアメーカーのコーポレートサイトにおいて、サイトの成果であるショールームページ誘導への貢献度の高い商品を確認するべく、5つの商品ページから、ショールーム情報ページへの誘導状況をGoogleアナリティクスの「ユーザーフロー」機能を使って分析しました。(図1参照)

【図1】主力メ商品ページからショールーム情報ページへの誘導状況

今回の分析によって、主に以下の2点が確認できました。

●「商品A」がショールームへ誘導する力が最も高い。
-「ショールーム情報トップ」、さらに「ショールーム各店舗ページ」へと、5商品中「A商品」ページ閲覧者の誘導数が最も多い。
●「商品B」は、ショールームに関心は持たせても、店舗まで運ぶ力が弱い。
-「ショールーム情報トップ」への誘導力が2番目に強いのは「商品B」だが、「ショールーム情報トップ」から「ショールーム各店舗ページ」へ行き着くまでに約8割が離脱してしまい、「ショールーム各店舗ページ」への到達数では4番目に落ちている。

分析後の対策

今回の分析結果より、以下の対策を検討することになりました。

●5商品中、最もショールーム来店意欲の高い「商品A」層に向け、ショールーム自体の施策を強化する。
●実際にショールームへ足を運んでもらえるよう商品A関連のショールームイベント開催を行う。
●ショールーム内において、商品Aのスペースを広くとり、コーディネートや配置比較など使用イメージを提示して商品への関心を高める。
●「商品B」は、ショールーム情報トップページの改善を図る。
ショールーム情報トップページにおいて、商品Bの体感コーナーの紹介など、ショールームならではの商品Bの楽しみ方を具体的に提示し、離脱防止を図る。

サイト内でのユーザーの動線を分析することによって、ユーザー特性の把握や、ユーザーシナリオの検証を行うことができます。こうした分析結果は、 Webの改善策はもちろん、最終の誘導先であるショールームや店舗の施策へも活かして、最終成果につなげていただければと思います。

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