高いパフォーマンスを生み出すグーグルのフィードバック・カルチャーとは

グーグルがユニークなカルチャーを持っていることはよく知られています。グーグルの成功は、この文化に起因していると言えるかもしれません。グーグルのカルチャーの中でも注目すべき点は、「フィードバック・カルチャー」です。

グーグルでは、優れたなマネージャーの10の行動*1にもとづき、マネージャーが「具体的にアクションできるフィードバックを定期的に提供してくれる」かを重視しています*2。職場に健全で強固なカルチャーを築くことは、マネジャーの目標であるはずです。

フィードバックと誠実さを大切にするカルチャーを作ることで、社員の士気を高め、より良い会社を作り、仕事のパフォーマンスを向上させることができるのです。フィードバック・カルチャーとは何か、なぜそれが重要なのかを見ていきましょう。

フィードバック・カルチャーとは何か

フィードバック・カルチャーとは、社員同士や社員と上司の間で行われる率直なフィードバックを大切にする職場文化のことです。組織内の立場に関係なく、すべての社員が他の社員にフィードバックをする権利があると感じる文化です。

とても簡単なことのように聞こえますが、もちろんこれがすべてではありません。フィードバック・カルチャーは、成長し、発展するのに時間がかかるものです。同僚や上司に定期的にフィードバックをするという考えに慣れるには、ある程度の時間が必要です。

なぜでしょうか。それは、ほとんどの企業が真のフィードバック・カルチャーを持ったことがないからです。

健全なフィードバック・カルチャーを構築することは、組織の長期的な健全性にとって欠かせません。グーグルをはじめ、多くの大手企業が、フィードバック・カルチャーの価値を重要視しているのには理由があるのです。

健全なフィードバック・カルチャーはなぜ重要なのか

では、なぜ健全なフィードバック・カルチャーが将来の組織の成功のために重要なのでしょうか?理由はたくさんありますが、ここではその中でも特に大切なものを挙げてみましょう。

社員のエンゲージメントを高める

フィードバック・カルチャーは、社員のエンゲージメントを高めるために不可欠です。エンゲージメントが高く仕事に対して熱意を持ち、活力に満ちた社員はより生産的に働き、会社に忠実である可能性が高くなります。

ある調査によると、エンゲージメントは企業の業績や生産性に影響を与えることが分かっています。

エンゲージメント指数上位25%の事業所は下位25%の事業所より利益率が1~4%高く、月間収入(売り上げ)が8万~12万ドル高かった

フィードバックカルチャーを活用して社員のエンゲージメントを高めることができれば、業績の向上が期待できます。

よりポジティブな職場を作る

社員のエンゲージメントと同様に、ポジティブで楽しい職場環境の存在は、社員のパフォーマンス向上に大きな影響を与えます。

コミュニケーションがなく、ネガティブな雰囲気に包まれた職場は、社員の幸福感や高いパフォーマンスを発揮する能力に深刻な影響を及ぼします。

社員のワーク・エンゲイジメントと売場での売上との関係を調べた分析では、次のような結果が得られています。

売り場の平均的なワークエンゲイジメントが高いほど、売上高も高くなる傾向が認められ、ポジティブなメンタルヘルスは高い生産性をもたらすことを示唆する結果が得られた。

また、グーグルは、よりポジティブな職場づくりのメリットを示す典型的な例です。

社員のエンゲージメントと幸福感を高めるためのさまざまなプログラムを実施した結果、社員満足度を37%*3高めることに成功し、職場のパフォーマンス向上や離職率の低下などの効果が得られています。

離職率の低下と頭脳流出の抑制

社員の離職は、企業にとって非常に大きな負担となります。後任を探すために費やさなければならない時間、エネルギー、リソースを考えてみてください。離職率の高い企業は、低い企業よりも生産性が低い傾向があります。

離職率の問題は、一般的なレベルの社員に限ったことではありません。幹部社員や優秀な専門職の社員は、会社内での地位を向上させることができずに「行き詰まり」を感じると、会社を去ってしまうことがあります。頭脳の流出です。

フィードバック・カルチャーは、離職率の低下と頭脳流出の抑制という、2つの問題を解決するのに有効です。

社員が率直なフィードバックを行い、改善すべき点を知ることができれば、離職する可能性は低くなります。企業組織における昇進のための明確なガイドラインを確立することで、頭脳流出に対処するのに役立ちます。

職場にフィードバック・カルチャーを定着させる方法

フィードバック・カルチャーの利点に興味をお持ちの方は、具体的にどのように始めればいいのか悩んでいらっしゃるかもしれません。ここでは、職場でより良いフィードバック・カルチャーを作るための基本的なヒントをいくつかご紹介します。

ピアレビュー・フィードバックを促進する

ピアレビューとは、上司を含む同僚(peer:ピア)同士で行うレビュー*4のことで、フィードバック・カルチャーの最も重要な側面の一つです。

社員同士は、有益でポジティブなフィードバックや、改善すべき点に関するフィードバックを継続的に行うことが望ましいとされています。

ピアレビューのフィードバックは、個々の社員が評価されていると感じるのに役立ち、また、業績不振の社員へのフィードバックにも非常に効果的です。業績の高い社員は、そのような社員を指導し、成功に導くための戦略を与えることができます。

継続的なフィードバック

フィードバック・カルチャーには、継続的なフィードバック・プロセスが不可欠です。1年ごとの業績評価のような定期的なフィードバックは、今日のフィードバック・カルチャーには適していません。

1~2カ月に1度、短時間の非公式なミーティングを開いたり、プロジェクトベースの業績評価プロセスを導入したりして、継続的なフィードバックに重点を置くようにしましょう。

継続的で有益なフィードバックは、社員にフィードバック・カルチャーの重要性を強化するのに役立ちます。お互いにフィードバックを与え続けることで、社員はプロセスにますます慣れていきます。

批判と肯定的なフィードバックのバランス

フィードバック・カルチャーは、誠実さと否定的な態度の間の微妙な線に沿って進めなければなりません。社員が悩んでいたら、遠慮なくその欠点を指摘することです。

しかし、批判的なフィードバックばかりでは、社員は攻撃されたと感じたり、傷ついたりして会社を去ってしまうかもしれません。すべてのフィードバックには、肯定的な意見と批判的な意見の両方が含まれるべきです。

まずポジティブな部分から始め、その社員が優れている部分を本当に強調するように促します。そうすれば、個人攻撃と感じることなく、建設的な批判的フィードバックができるようになるでしょう。

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この記事を書いた人

ペンネーム:Midori

総合広告代理店のアカウントエグゼクティブを経て、国際結婚を機にイタリアに移住。取材・撮影コーディネーターのほか、フリーランスライターとしてマーケティングに関する記事を執筆しています。