炭酸水「シュワシュワ」の魔法〜家庭用炭酸水メーカーで暑さを乗り切る〜

夏はやっぱり炭酸が飲みたくなりますよね。コンビニエンスストアなどでも無糖タイプの炭酸水が季節を問わず数多く販売されています。
ペットボトルの蓋を開けるときの「プシュッ」という音を聞くと、さわやかな喉ごしをついつい想像してしまいます。

本コラムでは炭酸水市場の動向や人気の背景について、我が家の事例も合わせて考察していきます。

暑い気候と炭酸水の関係

熱中症予防のためにも水分補給は必須

暑いとたくさん汗をかきますよね。汗の水分が皮膚の上で蒸発するときに熱が奪われ(気化熱)、それによって体温を一定に保っています。汗をかいたら水分補給が必要です。
熱中症対策としてもしっかり水分はとっていきたいですね。

炭酸水の魅力

炭酸水に欠かせないのは「シュワシュワ」とした喉ごしやその刺激です。
炭酸の泡の効果で視覚でも涼しさを感じることができますし、より爽やかな気持ちになります。普通の水を飲むよりも「飲んだ!!」という実感も得やすいのではないでしょうか。

また、炭酸水にはフレーバーのバリエーションもあり、気分に合わせて好きなフレーバーを選べる楽しさが魅力と言えるでしょう。糖類が入っていないので、カロリーなどを気にすることなく楽しむことができます。また、脂肪や糖の吸収を抑える機能がある食物繊維を含むものなど、健康志向の方も楽しめる商品が多く展開されています。
炭酸の強さで商品を選べる、というのも炭酸水ならではです。

炭酸水市場動向

炭酸水の根強い人気

一般社団法人 全国清涼飲料連合会のデータによると、2023年のプレーン炭酸水の販売金額前年比は101.5%。2022年が前年比122.0%と大幅に伸長を見せた後も根強い人気があることがわかります。

もともとは「お酒を割るため」のイメージが強かった炭酸水。ペットボトル商品が全国展開されたのは2011年からだそうです。フレーバーや果汁入りや機能性のあるもの、強炭酸などバラエティ豊かな商品が数多く販売されています。
健康志向の高まりもあり、アルコールの代わりに炭酸水を飲む人が増えたことや、コロナ禍で『家飲み・宅飲み』が増えたことも炭酸水のシェアアップの要因となったそうです*2

炭酸対応の水筒も人気

2022年1月以降、炭酸対応の水筒が各メーカーから発売され、話題になりました。
タイガー魔法瓶株式会社では発売3カ月で年間目標である10万本の出荷を記録したとのことで、炭酸対応の水筒の人気ぶりが分かります*3

我が家の炭酸水との歴史

2019年まで~ペットボトル大量消費時代~

私も夫も、もともと炭酸が好きで、無糖の炭酸水もよく飲んでいました。500㎖のペットボトルを1日1本以上は飲むような毎日でした。
ペットボトルは気軽に購入できるのがよいところではありますが、一気に500㎖を飲みきることはできず、どんどん炭酸も抜けてぬるくなりおいしくなくなってしまうことに不満も感じていました。
また、ペットボトルを捨てる(蓋とラベルを取る→ボトルを乾かす→つぶす→大量のペットボトルが家の中にある→ごみの日や資源回収の日に持っていく)というのも地味に嫌な作業で、この作業から解放されたいと思っていました。

2020年から~家庭用炭酸水メーカーをついに購入~

ペットボトルとの格闘にも嫌気がさしていたことと、3人目の出産もきっかけとなり、ついに家庭用炭酸水メーカーを導入することにしました。

家庭用炭酸水メーカーは専用のカートリッジまたはシリンダーから水に炭酸ガスを注入することで炭酸水を簡単に作ることができます。おしゃれなデザインのものも多く、キッチンのインテリアのワンポイントにもなります。飲みたいときに、飲みたい量の炭酸水ができるところが最大の魅力と言えるでしょう。
数ある家庭用炭酸水メーカーから色々と検討し、『ドリンクメイト マグナム』を購入し今に至ります。
『ドリンクメイト マグナム』はシリンダータイプの家庭用炭酸水メーカーで、シリンダー1本で約142ℓの炭酸水ができます。水以外にジュースなどを炭酸にできることにも驚くと同時に、家で色々な炭酸を気軽に楽しめる喜びを感じたのを未だに覚えています。100%のジュースも炭酸にできるので、子どもたちも大喜びでした。

ちなみに、『ドリンクメイト マグナム』のガスシリンダーは交換用(お店に使い終わったものを持って行って交換してもらいます)142ℓが3,980円(税込み)です。夏場だと1カ月程度で使い切ってしまうこともあります。
初期投資は必要になるので単純な比較は難しいですが、500㎖の炭酸水にすると炭酸ガスのみで約14円+水の料金なのでペットボトルと比べるとコストパフォーマンスは高いと感じています。

子どもたちも炭酸水大好き

子どもたちが親が飲んでいるものを「飲みたい!」と言うのはよくある光景かと思います。特に炭酸飲料を初めて飲んだ時のリアクションはとてもかわいいもので、何度も見たい動画の一つでもあります。
我が家の子どもたちは1歳くらいで炭酸(無糖の炭酸水です)デビューを経験しており、顔をしかめても飲むのはやめませんでした。それ以来みんな炭酸が大好きになっています。
今日も炭酸水を飲みながら、娘が「どうしてシュワシュワのお水ってこんなにおいしいんだろうね。シュワシュワしてるだけなのに」と言っていました。

我が家の夏場の炭酸水消費事情

炭酸水、何に入れて飲みますか?

夏場は特にコップの結露が気になるので、長い間ステンレス製のタンブラーやマグカップを使っています。
炭酸水もステンレス製のタンブラーで飲んでいますが、意外な発見がありました。
個人的な感想ですが、『炭酸が抜けにくい』ということです。もちろん、炭酸は少しずつ抜けていっているのですが、普通のコップよりもそのスピードが遅く感じました。保冷効果が高いからそう感じるのではないかと家族で話しています。
(商品によってはステンレスのコーティングが炭酸水の酸で溶けだしたりすることもあるそうなので、炭酸対応のものをお使いください)

毎朝最低でも1.7ℓの炭酸水

2022年の発売後、すぐに我が家も購入した炭酸対応の水筒ですが、夏場は夫が1.2ℓの水筒を職場に持っていっています。
今使っている家庭用炭酸水メーカーで作れる量は1回で850㎖なので、2回炭酸水を作って水筒に入れています。
二酸化炭素を注入する時と容器内のガス抜きをする時に「プシュー」という音がします。その音を聞くと「シュワシュワのお水飲みたい!!」と子どもたちがやって来ます。そのため、朝3回炭酸水を作ることもしばしばです。
聴覚が意思決定に影響を与えることを実感しています。

おすすめレシピ

3年くらい前にInstagramの投稿を見かけてから毎年やっているのが、『炭酸シャインマスカット』です。
作り方はとっても簡単!皮ごと食べられるシャインマスカットを容器に入れ、シャインマスカットが浸る程度の炭酸水を入れて1晩おくだけです。
シャインマスカットがプリップリでツヤツヤになり、ひとくちかじるとシュワシュワという音とともに甘みが口に広がります。果肉もシュワシュワしているのが見てわかるので、味覚・聴覚・視覚で楽しむことができます。

まとめ

夏はやっぱり炭酸水が飲みたくなる

暑い季節の水分補給に、「飲んだ」実感のある炭酸水は欠かせないものと言えるでしょう。
我が家では音がきっかけで消費量が増える炭酸水ですが、シュワシュワとした喉ごしは気分転換にもピッタリです。ちょっとひと息入れたい時にコーヒーや紅茶などの代わりに炭酸水を飲んでみるのもおすすめです。
そういえば、昔受けたマーケティング講座の講師の方が、「健康にいいんだよ」と言いながら決まった時間にサイダーを飲んでいたことを思い出しました。講義の間の気分転換もされていたのかもしれません。

プレーンな炭酸水だけではなく、気分に合わせてフレーバーを変えるなど、色々な炭酸水を楽しみながら厳しい残暑も乗り切っていきたいですね。

この記事を書いた人

齋藤のぞみ

長年、菓子メーカーにてマーケティング(商品企画・宣伝販促)に従事。現在は個人事業主としてMA運用代行および骨格を整えるトレーナーとして活動中。