コラム

『導線』と『動線』、意識していますか?

『導線』と『動線』・・・
提案書や分析レポートなどでよく利用される言葉ですが、この二つの言葉、意識して使い分けていますか?

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『導線』と『動線』

漢字から紐解くなら、導線は「導く線」であり、動線は「動く線」ですね。つまり、情報の送り手側に立った視点か、受け手側に立った視点かということです。

ユーザー中心のサイトづくりを行うのであれば、『導線』よりも『動線』を考慮することが重要であると言えます。

行動科学の視点から、利用者がどのような流れで動くのかを想定し、行き着くべき場所へ短時間で辿りつけるように、分かりやすい道筋を計画することを"導線設計"と言います。

例えば
「トップページ」→「キャンペーンサイト」→「製品詳細」→「資料請求フォーム」
といった感じでしょうか。

主体が送り手側なので、目指すべき情報への最短ルートを考えます。しかし、これではユーザー中心のサイト設計にはなりません。

ユーザー中心のサイト作りを行う場合、"動線の観察/把握"が必要となります。

例えば
「トップページ」→「キャンペーンサイト」→「製品詳細」→「企業情報」→離脱
という場合もあります。

ここで考えるべきは、離脱する道筋を選ばせてしまった要因は何かということです。

「企業情報」へのリンクが間違いやすい位置に置かれていたのかもしれませんし、「企業情報」から戻る方法が用意されていなかったのかもしれません。いろいろな要因が考えられますね。

『導線』はあくまでも計画でしかないので、設計段階では様々なプロトタイプモデルを使って、運用段階ではアクセス解析を利用して、サイト内における利用者の『動線』を洞察することが重要です。

つまり、『動線』を考えた『導線』が設定されていなければ、ユーザー中心のサイト作りとは言えません。

スマートフォンを含めたマルチデバイス対応や、サイトのグローバル対応などが一般化しつつある昨今、送り手側は、受け手側の心情を理解/共感しながら情報を整理することが、これまで以上に必要となってくるのではないでしょうか。

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