Googleアナリティクスの設定で最も重要な項目の一つである「目標(コンバージョン)設定」。コンバージョンしたセッション・ユーザーの数・割合をピックアップできたり、コンバージョンしたセッション・ユーザーの参照元・広告、閲覧ページなどを分析できたり、アクセス解析において重要な機能だ。
さらに、「到達ページ」を目標として設定する場合、その目標ページに到達するまでのステップ間の離脱や遷移状況を分析する機能である「目標到達プロセス」「ゴールフロー」を活用することで、ページやフォームのどの部分で離脱させているかを把握しやすくなる。
このステップの登録もGoogleアナリティクスの「目標設定」画面で行うが、設定コンサルティングの際に拝見してよく見かけるのが「入力⇒確認⇒完了⇒完了」と、完了ステップが二重に繰り返される形で設定されてしまっているパターンだ。
数値が異常になる訳ではないのだが、レポート画面上では完了ステップの数値が2回繰り返される形になってしまう。初見の人や慣れてない人に「完了画面が2回あるのか?」といった誤解を招く可能性もある。
また、完了ステップの二重計測だけでなく、他にも「きちんと目標到達プロセスを設定しているはずなのに、データがおかしい」「想定しているよりデータが多い・少ない」といった疑問を感じたり、原因不明のまま放置されていたりすることも多い。
目標設定の設定方法をおさらいして、確実に設定できるようにしよう。
目標設定は下記4種類のタイプが設定可能(ウェブ版の場合)だが、目標到達プロセス機能が使えるのは「到達ページ」タイプのみだ。
「到達ページ」タイプは、問い合わせ完了画面・購入完了画面など、ユーザーに到達してほしいポイント=コンバージョンポイントのURL(ページアドレス)を入力し、ユーザーがこのページに到達したらコンバージョンがカウントされることになる。
「目標到達プロセス」機能を使わずに到達ページだけ設定する場合でも、「目標到達プロセス」機能を使う場合でも、注意しなければならないのは"URLの記述条件"である。
到達ページや目標到達プロセスに登録するURL(ページアドレス)のパターンが1つなのか、複数あるかに拠って、条件や記述方法が異なるので注意しよう。
到達ページを正確に設定しないとそもそもコンバージョン数自体が取得できなくなるので、慎重に確認したい。
※デフォルトのページ・フィルタでのドメイン表示設定実施済みを想定
では実際に「目標到達プロセス」機能を設定してみよう。
※今回は目標を新規作成から始めている。既存の目標の修正の場合は、6以降を参考にしてください。
正確な目標設定のためには、Googleアナリティクスの設定方法や仕様だけでなく、WebサイトのURLの把握も必要になる。そのため、アクセス解析担当が一人の判断で目標設定を行うのではなく、制作担当と共同で設定内容を決めていくのがお勧めだ。
特に、新しいフォームを増やす時は設定が後回しになったり、設定が漏れてしまったりでせっかくの成果を取得できなかった...ということも起こりやすい。
「フォームの作成が決まったらアクセス解析担当と情報共有する」「フォームのURLが決定次第、アクセス解析担当に知らせる」といったことを、他のWeb担当者や制作会社と取り決めておくのがお勧めだ。