2014年6月11日(水)
マーケティングデータアナリスト 正木 洋介【文責】
4月に新年度を迎え、多くの会社で新社会人の入社や部署異動があったかと思われます。
6月の今頃は部署の先輩としては新人にあれこれ教えこんでいる真っ最中でしょうか。
Web担当者であれば、サイト運用はもちろん、アクセスログによる運用の効果測定方法を教える必要があります。一番メジャーなアクセスログツール、Googleアナリティクスは覚えることがたくさんあり、どこから教えたらいいのか悩ましいところですよね。
今回は初心者でもGoogleアナリティクスを使った自社サイト改善の効果測定の基礎がわかる3週間のステップをご紹介します。
1週目と2週目でGoogleアナリティクスの基礎である用語と画面の見方を押さえて、まずはGoogleアナリティクスに慣れるところから始めます。そして3週目で数字を比較し、要因を考えることでアクセスログの数字を見る力をつけていきます。
まずはGoogleアナリティクスで出てくる用語をおさえましょう。
以上が最低限必要な用語になります。
余裕があれば下記ページの用語も押さえておくと良いでしょう。
さらに理解を深めるために今さら聞けないアクセス解析用語集
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/12/20/2007
基本的な用語を覚えたら実際に画面を見ながらアクセスログの数字を拾っていきます。今回は、前週(月曜日~日曜日)の数字をチェックします。Googleアナリティクスを開いたらまず忘れずに右上の期間設定をしましょう。
チェックする指標は以下のものです。
まずサイトの基本的な数値を押さえます。
Googleアナリティクス左メニューの「ユーザー」→「サマリー」を選択します。
訪問数、ユーザー数、PV数が表示されますので、数字をメモしましょう。
流入元とはどこからユーザーが来たか、がわかる項目です。Googleアナリティクス左メニューの「集客」→「チャネル」を選択します。
Organic Search、Direct、Referralの各数字をメモしましょう。
サイトの中でどのページが見られているかをチェックします。
Googleアナリティクス左メニューの「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を選択します。
上から順番によく見られているページが表示されますので、上位5ページ、もしくは10ページのページ名とPV数をメモします。
画面の見方につきましては弊社作成のマニュアルにより詳しい情報を掲載していますのでお手元にご用意いただくと理解が深まります。
Googleアナリティクス<使い方>マニュアル
http://www.powerweb.co.jp/service/gasupport/google-analytics-pdf.html
復習を兼ねて、第2週で数字を拾った時と同様に、前週の数字を拾っていきます。
数字を拾ったら、Excelで前回メモした数字(前々週)と並べて比較する準備をします。
数字同士だけを比べても何も始まりません。
重要なのは前回数字を拾ったあとから何をしたのか、という点です。
今回拾った数字は何かしら行った施策の結果現れた数字です。
メモに思いつく限りの施策を挙げましょう。
メルマガ配信?広告出稿?SNS投稿?ニュースの更新?
何もやらなかった時でも、それはそれで重要な情報なのでメモしておきましょう。
ここまでで用意した2週にわたる数字と施策のメモを見ながら原因を探っていきましょう。
施策の結果、数字は変化しているでしょうか。その数字は多かったでしょうか。少なかったでしょうか。
その数字をもっと増やすにはどうしたらよいでしょうか。
行動(施策)とその結果の数字を追いかけることによって、どうすれば自社サイトがもっとよくなるか、に繋がっていきます。
今回ご紹介したユーザー数やPV数、流入元といった指標はWebサイトを見る際の基本的な数字になります。
さらに深い考察を行なう時に少しずつ見る範囲を広げていきましょう。サイトへ訪れたキーワードや直帰率なども効果測定を行っていく上で重要な指標になります。
Googleアナリティクスは施策実施後、すぐに効果を確認できる優れたツールです。
登録しているだけは非常にもったいないので、ぜひこの機会にGoogleアナリティクスをサイト改善に活用していただけたら幸いです。
弊社では自社サイトの、より具体的な分析を行なうための講座を開催しています。
1日で理論と実践力の両方が身につく講座となっておりますので、新人Web担当の教育にもご活用いただけます。ご興味ございましたらご参加ください。
大阪会場<2014年7月16日>
http://www.powerweb.co.jp/seminar/00119.html
東京会場<2014年7月18日>
http://www.powerweb.co.jp/seminar/00118.html