コラム

急転直下で決まったMarketo導入 ~導入決定の経緯とLaunch Pack申込み~【Marketo導入日記-1】

マーケティングコンサルタント 山下 智【文責】

※関連ナレッジ資料※

マーケティングツールのアカウント停止?急遽決まったMarketo導入

パワー・インタラクティブは2015年4月、Marketoの導入を決めました。それまではHubspotを利用していました。Hubspotとの契約更新時期は3月でしたが、何らかの手続き上の不備で、こちらに翌年の請求メール(年間一括支払い)が届いておらず、弊社側も年度末の納品などで忙殺されており、それに気づかずにいました。

4月に入り、Hubspotの更新手続きが行われていないことに気づき、弊社のアカウントが閉鎖されるのではないかと社内騒然(おおげさですが)、USとはなかなか連絡がとりにくく、状況がわかりませんでした(※1)。その間に、何か代わりのツールをということで、急遽、Marketoを導入することになったのです。

Marketoは1年ほど前から、コンサルティング先の企業が導入しており、弊社でメール配信、スコア設定等の操作について対応しており、「自社で使ってみたい」「他のお客様にも提案しやすそう」といった声が、以前より社内にあり、社内決定はスムーズでした。

※1:HubspotのUSとはその後、きちんと連絡が取れ、アカウント契約期間終了したからと言って、連絡なしに閉鎖といったことはありませんでした。これは完全に弊社の杞憂に終わりました。

Launch Packと導入スケジュール

4月上旬にMarketo導入を決定、ツール導入に合わせて、マルケト社が提供する90日間のLaunch Pack(導入支援サービス)を契約しました。通常、マルケト社はツール契約を行うと、日本の製品サポート窓口で、電話やメールを通じて、ツールに関する質問に丁寧に回答してくれます。Launch Packはこれに加えて、専属のコンサルタントが付き、システム設定サポート3時間とコンサルセッション10時間まで対面で指導を受けることができます。

弊社としては自社導入後、お客様への導入支援を行うことも視野に入れていましたので、Launch Packを契約し、Hubspotからの移行以外に、Marketoの細かい機能を学びたいと考えました。

以下は、実際のマルケト社のLaunch Packを利用した弊社の導入進捗スケジュールです。

段階 日付 状況
#1 2015/4/1 キックオフ
#2 2015/4/23 Munchkinタグや、サーバーなどの初期設定(CNAME変更)
#3 2015/5/15 初回タギングメール配信・スコアリング設定・フォーム移行
#4 2015/6/1 SFDCとの連携、リードライフサイクルステージ定義
#5 2015/6/11 アナリティクスの確認、リードライフサイクルステージへの既存リストの配置
#6 2015/6/25 エンゲージメントプログラムの考え方と設定方法
#7 2015/7/8 エンゲージメントの最終確認、アナリティクスの再確認

当初、社内では4月中にはMarketoの基本設定を終え、Hubspotで行っていたメール配信を、5月頭からMarketoに全面移行と計画していました。実際には、タグ設置やサーバ設定、フォーム移行、初期スコアリングの設定を終え、Marketoで配信を行ったのは5月19日からでした。

次回以降は、Launch Packを利用しながら、具体的にどのように弊社として導入を進めていったかについて、ご説明したいと思います。

Marketo導入日記:連載一覧

第1回:急転直下で決まったMarketo導入 ~導入決定の経緯とLaunch Pack申込み~
第2回:短時間で「決めて・進む」 ~社内の役割分担と目標の設定~
第3回:最初の難関を最速で完了! ~タグ設置・サーバー設定~
第4回:スピード優先で進めた本格稼働前夜~リードのインポート・フォーム移行など~
第5回:営業との連携を考える ~Salesforce同期・ライフサイクルステージ~

マーケティングオートメーション導入のプロローグ、Salesforce導入日記はこちらから

HubspotからMarketoへ 自社のマーケティングオートメーション導入の背景
Salesforce導入日記-1:自力でがんばった!1ヶ月足らずでの単独稼働まで

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山下 智

マーケティングコンサルタント

山下 智

マーケティング戦略策定

Webコーダー/Webデザイナーからキャリアをスタート。その後、Webディレクターとして数多くの企業サイトの企画~設計~制作を手掛ける。
2014年に自社へのMarketo導入の推進をきっかけに、マーケティングオートメーションを専門とするコンサルタントへキャリアチェンジ。
現在は、事業会社のマーケティングDXの支援や、データマネジメントの仕組みや組織体制づくり、人材育成まで、データを活用したマーケティングの幅広い伴走コンサルティングを得意とする。特に、製薬および医療機器メーカーの支援に強みを持つ。
無類のクラフトビール好き。 No Beer! No Life!

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