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新規事業開発プロジェクトにおけるリーダーシップ

2018年1月29日(月)

代表取締役 岡本充智【文責】

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景況の戻り感が実感として出てきたように思います。その一つの証として、コンサルティングの取り組みの中で新規事業プロジェクトが増えています。
今回は新規事業プロジェクトにおけるリーダーシップについて、コンサルティングの現場の実感を交えて考えてみたいと思います。

先ごろ放映され高い視聴率を上げた「陸王」。同じスポーツ業界で10年余り仕事をした私としては、若いころの仕事場の風景が鮮明に伝わってきました。シューフィッターが脇役としていい味を出していましたが、当時は渉外担当、開発担当というポジションのメンバーがその役割を担っていました。数十年経ってもほとんど実情は変わっていないなぁというのが素直な感想でもあり少し幸せな気分になりました。
さて、ここでミッドフット走法に適したランニングシューズ「陸王」開発のリーダーとして描かれていたのは、こはぜ屋の四代目社長の宮沢紘一でした。宮沢社長がいなければ陸王が陽の目を見ることはなかったでしょう。宮沢社長のリーダーシップがなければ新規事業プロジェクトはゴールできませんでした。いつの時代もチームを引っ張っていくリーダーが存在しています。

では、あの宮沢社長がいれば陸王は完成したのでしょうか。それもノーです。経理担当の大番頭ゲンさん、シルクレイを開発した飯山産業の元社長飯山、縫製課を束ねる阿川佐知子扮するあけみ、紆余曲折あるが最後は飯山とともに執念で頑張る紘一の長男大地などそれぞれの局面でリーダーが存在しています。

ここで少し他の登場人物を見てみましょう。陸王の前に立ちはだかるアトランテイス日本支社の支社営業部長の小原、吉本新喜劇の小藪扮する営業担当の佐山、こはぜ屋をバックアップした埼玉中央銀行行田支店の融資担当の坂本、桂雀々扮する支店長の家長。彼らもそれぞれの場面でリーダーシップを発揮しているように見えます。

さて、改めてリーダーシップについて考えてみたいと思います。陸王から学ぶリーダーシップとして、私は自己の経験も含めて次の三つを挙げました。
一つは、「本質を見極めようとするハート」です。目先の利益を追いかけた支店長、利益至上主義で価値のないものは切り捨てる支社営業部長、腰巾着のような存在の営業担当の佐山などは本質を避けて私利私欲で動いています。融資担当の坂本はその中にあって、人と人のつながりこそ大切なものであると信じて最後までこはぜ屋を応援し続けました。
二つ目は、「最後まで裏切らない信頼感」です。宮沢社長もしかり、ゲンさんもしかり、あけみさんもしかり、そしてシルクレイの飯山もしかりです。途中、揺らぐところはあったかもしれませんが、最後まで信頼され続けました。
そして三つ目は、「必要な資金や人を獲得しようとする執念」ではないかと思います。新規事業はもともと少ない人員と予算でスタートします。プロジェクトが進めば進むほど、人も予算も目に見えて必要になってきます。この時に、社内の上層部や社外の協力者に土下座してまででも要求することができるか。そこに真のリーダーシップを見る思いです。

新規事業プロジェクトにおけるリーダーシップ

新規事業はうまくいかなくて当たり前の世界です。その時にこのようなリーダーシップが必要だと声を大にして叫べる人たちが集まることがまず前提条件になるのではないかと思います。そして成功した暁には陸王の最終回に見られるような自己の人生における金字塔が打ち立てられるのです。人生一回、事業に挑戦する人があふれる日本にしたいと思います。

以上

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    代表取締役岡本充智
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