コラム

ワークライフバランスを得た先の試練

マーケティング部 岩野航平【文責】

24歳の頃、私はパワー・インタラクティブに入社した。
マーケティング部に所属し、自社マーケティングとインサイドセールス、セミナー運営を担当している。
現在、在籍2年目。

パワー・インタラクティブに入社するまで、私は紆余曲折を日々を過ごした。
現在は穏やかな働き方をしているが、初めからそうだったわけではない。

これまで2度の転職を経験している。いずれもハードワークが前提とされているベンチャー企業。
私自身、四六時中働くことを望んでいた。仕事に没頭することで自らの存在を肯定できる。大学生の頃に感じていた「何の価値も生み出せていない」という無力感は、働き続けることで気付けば消えていた。

しかし、限界を超えて働き続けた末、心と身体を壊した。
前職はあまりのキツさに耐えかねて逃げるように辞め、パワー・インタラクティブに入社するまでの3ヶ月間は無職として過ごした。

2度目の転職活動では、「ワークライフバランス」を最重要視した。複数社からオファーをいただくなかで、健康を重んじるパワー・インタラクティブへの入社を決めた。

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生活が安定すると、人に優しくなれる

面接で聞いた通り、パワー・インタラクティブは社員の健康を重んじる会社だった。
そんな環境で働いたのは初めての経験で、「何か裏があるのでは」と勘繰ったこともある。

入社から数ヶ月間、無職の頃に積み重なった借金に苦しんだ。
しかし、それも少しずつ解消していく。
最後の借金を返し終えたとき、腹の底から幸福を感じた。

「やっと自由になれる。やっと素直に生きられる。」

生活が安定してから、人に優しく接するようになった。
身近な人からもそう言われるし、旧友と再会すると目を丸くして驚かれる。
今まで尖り散らして申し訳ない。

余裕が生まれてから、人を助けたいと思えるようになった。
自分の手が空いていたら、同僚の仕事を巻き取ろうと思う。
頑張っている人がいれば労い、他者の幸福を心から願えるようになった。

私事ではあるが、パワー・インタラクティブに入社して1年が経った頃に結婚した。
働き続けたあの頃は、25歳にして結婚することなど考えもしなったのに。

時間の使い方は自分で考えて決めなければならない

一方、ワークライフバランスを手にすることで失うものもある。
働き詰めることで得ていた自己肯定感は、自分で生み出さなければならない。

四六時中働いていた頃は、会社の同僚が友人でもあった。
夜遅くまで働き、朝まで酒を飲みながら仕事の話をすることもあった。仕事の話が盛り上がる夜は、何とも言い表せない幸福感に包まれる。

そんな環境を抜け出して穏やかに働いていると、友人だった会社の同僚とは話が合わなくなる。
生活を変えれば、旧知の友人との関係が続かなくなることは覚悟しておいた方が良いのかもしれない。

パワー・インタラクティブでは、9:30~17:30を定時としている。
寝る時間を除いても、1日の半分以上は仕事をしていない時間ということになる。
今までは無かった「自由な時間」は自分の意思で取り扱わなければならない。

深夜残業は麻薬のようなもの。
夜遅くまで仕事をしているというだけで、「自分は頑張っている」と思える。
思いの外、それが心の支えになっていることもある。

脅すようなことばかり記したが、私は働き方を変えて本当に良かったと感じている。
人に優しくなり、未来のことを考えられるようになった。先を見据えて、今何をすべきかを考えて行動するようになった。

働き方を変えることは、あなたの人生に大きな影響を与えるだろう。
「ワークライフバランスを得た先の試練」まで想像したうえで、パワー・インタラクティブへの入社が最適解となるのであれば何より嬉しい。

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