将来へ、自分は何を残せるか。
育児のための長期休暇を経たパパへインタビュー

山田 俊也
Yamada Toshiya

マーケティングコンサルタント

休日はフットサルで汗を流す。趣味は白湯を飲むこと。

山田さんの仕事内容について教えてください。

お客様となる企業のデジタルマーケティングをコンサルティングする仕事をしています。弊社はマーケティングオートメーションの知識や経験が豊富なので、この部分を中心にお客様と一緒に施策のPDCAを回しています。BtoBかつ中堅以上の企業を担当することが多いです。
マーケティングのゴールはお客様によって異なりますが、マーケティング効果の最大化を目指して仕事をしています。

2022年9月に育児のための長期休暇を取得されました。
取得を決めたきっかけを教えてください。

妻の妊娠が分かってから、SNSを中心に妊娠時期の情報収集をしました。すると、「生まれる前も大変だけど、生まれた後も大変」という声が多かったんです。
仕事では自分の代わりはいくらでもいますけど、子どもにとっての父親は私だけです。
子どもの成長は早いので、貴重な時間は一緒に過ごしたいと思いましたし、妻からも「そうしてくれたら嬉しい」と言われていました。いい機会だと思い、長期休暇の取得を決めました。1か月間のお休みをもらい、妻と一緒に育児をしていました。妻にとっても初めての育児でしたので、心強く感じてくれていたと思います。

会社のサポートはいかがでしたか?

育児のための長期休暇に入る3か月前から、一緒に仕事をしているチームメンバーへはお休みさせてもらうと伝えていました。一時的な引き継ぎをおこない、お客様にも事前に説明をして迷惑がかからないように準備を進めました。
休みに入る前は突発的な仕事やアクシデントが発生したらどうしようかと思いましたが、会社のみなさんのサポートもあり、問題なく過ごせました。
他にも、会社の経営企画室の方に育児休業に関する資料を作成いただき、制度の仕組みについて説明してもらいました。結果的に今回は有給休暇を選択したのですが、説明していただいたことに感謝しています。会社のみなさんにたくさんサポートしてもらいました。

育児のためにお休みしていた期間、
どのようなことをしていたのか教えてください。

生まれた直後は妻と子どもは入院していたので、自宅に受け入れるための準備をしていました。2人が家に戻ってきてからは基本的な家事の他にミルクをあげたり、おむつ交換したり、お風呂に入れたりと、一般的なことを妻と一緒にしていましたね。出産直後の妻は外出が大変でしたので、買い物の他に事務処理や書類の提出などの役所に出向くことは私が担当しました。

育児のための長期休暇を取得して良かったですか?

子どもが毎日成長していく姿を、写真ではなくて自分の目で見られたことはとても良かったです。おむつ交換やミルクをあげたりなど、そのタイミングでしかできないこともあります。子どもが小さい時期にしかできないことが経験できたので、長期休暇を取得して良かったです。

仕事に復帰しましたが、育児と仕事は両立できていますか?

パワー・インタラクティブではリモートワークが定着しているので、復帰してからも子育てと仕事を両立しやすい環境になっています。毎日、18時に子どもをお風呂に入れるのが私の担当です。仕事をしつつ、子どものリズムを崩さないようにしています。
子どもの成長に合わせて対応方法も変わります。いまはミルクを飲んでいますが、これから離乳食になりますし、歩けるようになったら目を離せなくなるかもしれません。そのあたりは妻と相談しながらやっていきます。
うちの子は、よく寝るので助かっています。10時間くらい寝続けていることもあるくらいです。生まれてすぐの頃は3時間おきくらいに泣いていましたが、妻と交代しながらミルクをあげていました。協力することで、お互い日常的に寝不足になることなく過ごせています。

子育てを経験して、仕事やライフスタイルに対しての
考え方に変化はありましたか?

以前は仕事に使える時間はたくさんありましたが、子どもが生まれてからは時間が限られます。決められた時間内に仕事を終わらす必要があるので、ダラダラ仕事することがなくなり、効率性が高まりました。
あと、子どもが生まれたことで「自分に何が残せるか」を考えるようになりました。
コレクションしているような「モノ」はいずれ無くなってしまうと思いますが、技術や知識などは風化しません。私自身も、十数年前に前職の先輩に教えてもらった技術を今でも覚えていますし、その先輩の名前も覚えています。
私が先輩に教えてもらったように、今度は私が後輩に教えています。社内の若い人に向けて、マーケティングオートメーションの知識や技術を動画にして伝え始めました。その動画を利用しながら、人材育成のための研修も行っています。こうした知識や技術が、後輩にも伝わって残っていけばいいなと思っています。

育児のために長期休暇を取ろうか迷っている男性に、
経験者の山田さんはどのような言葉をかけますか?

「休みを取ったほうがいいよ」と言いたいです。男性が育児をするのは当然だと思います。休みを後押しするというよりは、休みを取るのが当たり前という時代です。
そうしないと会社としてもよくないと思います。1人が休んでも大丈夫なように、組織としてサポートできるようにしなければいけません。実際に社内のシステム化は進んでいて、案件対応のやり方などノウハウをドキュメント化しています。私が入社した10年前と比べると、個人に依存しない仕組みができてきました。これからは、さらに整ってよくなっていくはずです。
社内で育児のために長期休暇を取得したのは、男性社員では私が初めてでした。社歴の長い私が休んだことで、若い人や社歴の短い社員も休みやすくなったと思います。

これから入社される方も、ぜひ育児のための長期休暇を取得してください。

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