Webディレクター 木内 健太郎【文責】
今年40歳を迎えて、初めて「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」を受験し、7回のチャレンジの末、無事合格しました。タイトルには七転八起と書きましたが、実際は六転七起でした。
私の担当する業務はデザイン制作やHTMLコーディングです。使うツールもPhotoshop、Fireworks、Dreamweaver等が中心です。
そんな私が、サイトにアクセスしたユーザーの動きを"解析"できるようになる為、「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」にチャレンジし、困ったことや取得できてよかったことをお伝えします。
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私の仕事には、毎月のサイト更新後に行う"レポート報告"があります。Googleアナリティクスを使ってページ更新が行われた成果や問題点に対しての改善案をお客様に報告するといったものです。
レポートにはユーザーがどのページに興味をもっているのか?逆にまったく見られてないページは何か?ユーザーがページを見るのに使うデバイスはPC・スマホどちらが多いのか?等のお客様が知りたい情報を簡潔にまとめる必要があります。
パワー・インタラクティブでは、四半期ごとや半年ごとの本格的な分析は、専門のマーケティングデータアナリストが担当しますが、月次の簡単な分析レポートは、サイトの日常的なメンテナンスを担当しているアシスタントディレクターが行います。
制作会社から転職して来て1年足らず。これまで"解析"を行ったことのない私には、Googleアナリティクスはわからないことばかり、最初は、単語の意味、数値の見方、数値の絞り方・・・さっぱりわかりませんでした。
そこで、デジタル解析の実務とGoogleアナリティクスに関する知識が試される「Google アナリティクス個人認定資格」取得をめざして勉強を始めました。パワー・インタラクティブでは個人の資格取得を積極的に推奨しており、私の周囲にもGoogleアナリティクスの資格取得者がたくさんいました。そのことも背中を後押ししてくれました。
試験問題は70問あり、80%の正解率で合格です。私は7度目でようやく合格しました。下記は、私が合格するまでの失敗と対策の記録です。
・どんな試験問題なのか?知りたいということもあり事前に何も準備せず、軽い気持ちで受けてみました。
・結果は・・・28%(合格基準は80%)
対策
軽い気持ちでしたが、かなりショックを受けました。ここから真面目に勉強を始めました。試験対策として、Googleから「Google アナリティクス アカデミー」が用意されていて、自己学習や確認のためのテストができるがようになっています。
約2週間、Google アナリティクス アカデミー内の「デジタル アナリティクスの基礎」の動画を見続けました。
・結果は・・・57%
対策
動画内には多くの知らない単語が出てきます。動画を見るだけでは足りません。Googleからは、動画以外にも「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)試験の学習ガイド」が公開されているので単語の意味、仕組みを学ぶことにしました。
【Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)試験の学習ガイド】
→ https://support.google.com/analytics/answer/6370549?hl=ja&ref_topic=3424286
・約2週間後、ふたたびチャレンジ。GAIQは、一度試験を受けると1週間は再試験をうけることができません。
・結果は・・・55%
対策
動画や学習ガイドを「読む」だけでは、理解が難しいと判断。実際にGoogle アナリティクスを「使ってみること」を始めました。
約2週間後、ふたたびチャレンジ。(この時は自信がありました。)
結果は・・・71%
対策
合格まで、あと6問正解すれば!まできました。あとはこれまでの反復学習を続けます。試験は選択問題です。ですが、「正しい答えを一つ選びなさい」だけではなく「誤った答えを一つ選びなさい」もあります。制限時間は90分ですが落ち着いて問題文を確認することが大事だったと反省です。
・結果は・・・70%が続きます
・web上には様々な対策ページもありますが、受験目的は「Google アナリティクスを使いユーザーの動きを"解析"できる」です。私はGoogleが公開している「動画」「学習ガイド」「Google アナリティクスを操作」の反復学習を続けました。受験は無料なので、チャレンジし続けることができます。
・結果は・・・80% 合格しました!
・やっと努力が実を結びました。「動画」「学習ガイド」「Google アナリティクスを操作」の反復学習を続けることで、成果に結び付けることができました。
取得できたことは、とてもうれしかったです。新しい知識を「資格取得」という形で得られたわけですから。
ですが、あくまでも目的は
「サイトにアクセスしたユーザーの動きを"解析"できるようになる」です。
資格取得後、自分でユーザーの動きを"解析"し作成したサイト改善案が、効果につながった時が一番うれしかったです。
デザイン制作やコーディング作業でも同じことが言えるかもしれませんが、Google アナリティクスを使った"解析"作業では、次の3つを特に注意したほうが良いと思います。
・しっかりと目的をもつ
その数値をあつかうのは何のためか?
・ログイン情報等の管理
あつかうデータはお客様の情報だということを忘れない
・処理を行う前は必ずバックアップ
実行すると修正ができない処理もあるのでご注意ください(データの抽出条件の設定など)
以上、わたしの六転七起のGAIQ取得までの道のりです。アクセス解析なんて関係ない、データはなんとなく苦手だと思ってられる制作現場の方がひとりでも多く、GAIQにチャレンジするきっかけになれば幸いです。
MA運用ディレクター
木内 健太郎
マーケティングオートメーションオペレーション業務
事務処理系のプログラマー、CGアニメーターを経て2015年にパワー・インタラクティブに入社。
HTMLコーダーとして多数のWebサイト制作に携わりながら、現在はAdobe Marketo Engage オペレーション業務に従事。
チームの黒子としてメンバーのサポートをするのが生きがい。
2023.11.15
2023.03.27
2023.03.14