コラム

「コミュニケーションゲーム」で仲間を知る

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パワー・インタラクティブでは、年に2回、4月と10月に全社研修「ALL Meeting」を実施している。今回は2024年4月に実施した中の、「コミュニケーションゲーム」の様子をお届けする。
「コミュニケーションゲーム」とは、1人がカードに記載されたテーマに沿って1分間話をし、他の人は話を聞いて称賛する、一番嬉しい言葉をくれた人にカードを渡し、最終的に手持ちのカードが多い人が「コミュニケーション上手」として評価されるというものだ。2024年に入り、新しくパワー・インタラクティブへ参画するメンバーが増えたため、お互いの理解促進や社内のコミュニケーションの活性化のために実施された。

考え方は人それぞれ、大事にしているものが違うということを理解する

カードにはいろいろなジャンルのお題が記載されていた。
「一番幸せを感じる時はどんな時か」という自分自身の話から、「人類の未来はどうなっていると思うか」という壮大なテーマまで、何が出るかはわからない、その人のことを直接わかるテーマもあれば、間接的に感じるテーマなど様々である。一つの同じテーマに対して人それぞれ違う視点で考えていることが明確になった。「力とは」というカードを引いた時、私は「誰かを守るためのもの」だと考えた。私にとっての力とは、大切な人・ものを守るためのものであってほしいと思ったからだ。だが、力というワードに対してネガティブなイメージを持った、という人が多かったことに驚いた。
どんなことにも表と裏があり、ポジティブな面もあればネガティブな面もあり、人によってどちらに焦点を当てるか、どちらが大切かはひとりひとり違うのだと、改めて認識し、正解はないということがとてもよくわかる体験になった。

最初は緊張してぎこちなかったが、和気あいあいとした雰囲気で進めることができ、どのチームからも笑い声が聞こえてきて、みんながゲームを楽しんでいた。
また、テーマに沿った話だけでなく、その話から過去の出来事と結びつけ、褒めている人がいた。相手のことをよく知っているからこそできることだが、しっかりと相手のことを理解していることが伝わった。同じものを見る視点が違っても、大事にしているものが違っても、その違いを否定せず、お互いに認め合うことで相手への配慮ができ、褒める(称賛する)ということができるのだと思う。

よく知らない人を褒めるのは難しい

初対面の人や顔見知り程度のよく知らない人に対して、自分の話をするのはテーマがあったとしても、少し戸惑いやためらいが出てくると思う。相手によく思われたいという思いや、こういう風に思われたくない、といったような感情が少なからずあるだろう。
そんな中、普段の友達の会話でも出てこないようなテーマについて、1分間の情報だけで、相手を褒める、というのはとても難しいことだと実感することになった。相手の話をよく聞くのは当たり前、場合によっては、話の背景まで推測していろいろな情報を頭の中で駆け巡らせることが必要だ。よく知った相手ならば、話をせずともこれまでの関係性の中で知っている良いところがすぐに思いつくだろう。だから、人を褒める、ということは一見すると簡単にできそうなものだと考えていたが、初対面の人となるとそうはいかず、相手のことを思いやることが大切なのだと気付かされた。

コミュニケーションのきっかけづくりも大切

大人になればコミュニケーションがうまくなる、ということもなく、むしろ大人の方が学生時代よりも新しい人とコミュニケーションをとる機会は少ないと思う。
そんな中、会社に新しいメンバーが入ってくることは大いにあり、企業で働いていれば一度は経験すると思う。そんな状況で新しいメンバーと自由にコミュニケーションをとるように、と言われたとしても、どうしていいかわからないと思う人も多いと思う。ましてや新メンバーから既存メンバーに積極的にコミュニケーションを取りに行けるのは少数ではないだろうか。既存メンバーも部署や世代が違うなど共通点が少ないほど、どう接していいかわからないということもあるだろう。また昨今ではプライベートな話にはどこまで踏み込んでいいのか、話題によって、受け取り手の感じ方によっても問題になってしまうことも多い気がする中で、コミュニケーションのきっかけとして、研修を通じてゲーム形式で相手のことを少しでも知る時間があれば、その後のコミュニケーションの取りやすさも大きく変わってくると思う。何事も最初のきっかけを作るのは大変だが、きっかけがあれば自分が思っている以上にスムーズに進むこともあるだろう。
今後はコミュニケーションだけでなく、なにかのきっかけが生まれるような機会を自分たちで作っていけるとよい未来が待っていると感じた。

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