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タグマネージャの設計・設定をする前に検討しておくこと

Googleタグマネージャを導入するにあたっては、「管理画面を開設し、サイト上のタグを貼り換える」だけではなく、導入後の運用を視野に入れて事前にさまざまな観点から検討や決定を行っておくことが望ましい。

今回は、導入を検討中の方向けに、どのような観点で検討・決定を行っておくのが良いかを考える。

3つの領域の中心に存在する「タグマネジメント」

タグマネジメントは、Webマーケティング領域の話だけではなく、Webサイトの構築・運用およびWebガバナンス全般に関わる領域の話と言える。

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Googleタグマネージャを導入するにあたっては、マーケティング以外の観点からも検討や決定を行う必要がある。

ここでは、運用体制(ガバナンス)と技術的観点(テクニカル)の2つの観点で考えてみたい。

運用体制の観点から

Webサイトでの情報発信や、必要となるインフラ・ツールなどに関して、ルールの統一や一括管理を行い、Webサイト運用の質の維持や効率化を目指す概念である「Webガバナンス」。

この概念はタグマネジメントを行っていく際にも重要である。

まずは、「自社のサイト群や社内外の関係者全てに目を配る」ことを意識したい。

自社のサイト群や社内外の関係者全てに目を配る

タグマネージャの導入は、Web担当者個人が担当する一つのWebサイトに導入すれば終わり...という形のものでもない。

例えば、従来のGoogleアナリティクスで複数の異なるドメインのWebサイトを跨いで分析する設定にしていたとしよう。その中で、AサイトのみGoogleタグマネージャを導入し、かつ、ユニバーサルアナリティクスにアップグレードしたとする。しかし、Bサイトは引き続き従来のGoogleアナリティクスのままで、Googleタグマネージャも導入しない。

この場合、Aサイト・Bサイトを跨いでの分析はできなくなってしまう。
※従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスのドメイン跨ぎ(クロスドメイン)分析の設定仕様が異なるため。

"Web担当者"個人、あるいは属する部署の観点だけではなく、"自社全体"のWebサイト群を俯瞰して検討する必要が出てくる。

また、社内外の関係者への目配りも重要である。

Web担当者個人が関係している社内関係者や外部関係者(制作会社・広告代理店・ツールベンダーなど)だけではなく、タグマネージャの導入後は、別の担当者・部署や、彼らと取引をする外部関係者にも関わることになるためである。

全てのサイトで一つのタグマネージャIDで統括して導入するのか?
どの担当者・外部担当者までタグマネージャ運用の権限を付与するのか?
...といった点を導入前に検討しておきたい。

技術的観点から

タグマネージャの導入や運用に関しては、Webサイトに関する技術的な知識も必要となってくる。

例えば、あるWeb広告のコンバージョンタグを問い合わせフォームの完了画面に設置したいとする。

タグマネージャの導入前は、制作担当者や制作会社に対して、「問い合わせフォームの完了画面に設置してください」と依頼をすれば、専門知識を持つスタッフが設置してくれる。
費用や時間はかかるが、厳密に指示しなくてもある意味"丸投げ"できる状態であるとも言える。

タグマネージャの導入後は、「どのページにどのタグを配信するか」に関して厳密に、機械的に設定や作業指示を行う必要が出てくる。

配信対象ページのURLを正確に記述し、設置するタグを正確に登録することで、タグが配信される。

そのため、担当するWebサイトの構造や内容も、技術的な観点で理解しておく必要がある。
特に、タグが誤って配信されても、Webサイトの表面上や、HTMLソース上では変化がなく、誤りに気付きにくい側面もあるため、タグマネージャの設定を行う者の「正確性」が重要になってくるのである。

導入前の具体的な検討項目の例

運用体制(ガバナンス)と技術的観点(テクニカル)の2つの観点で、導入前に検討しておきたいこと・意識しておきたいことを説明してきた。

最後に、Googleタグマネージャの導入前に、検討・決定を行っておきたい具体的な項目の一部を例示する。

Googleタグマネージャ内を設定するために、「何を確認」し、「何を決めるか」の参考にしていただきたい。
ただし、ここで例示するのは一部であり、実際には更に多くの検討・決定事項がある。

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事前に検討しておくメリット

細かい点まで検討したり、決定しておくのは手間がかかるのも否めない。
取り敢えずタグマネージャのタグに入れ替え、管理画面で設定すれば動く...というのも事実ではあるが、本来やりたかったことが実はできなかったり、別々の担当者が同時に設定・配信を行ったことでミスにつながったり...というリスクがある点は考慮しなければならない。

タグマネージャ、すなわち「タグをマネジメントするツール」であるから、使う人間側も"マネジメント"意識を持ちたい。

また、このような社内での検討プロセスを経ることで、社内のアクセス解析やWebマーケティングの把握や改善を行えるチャンスでもあり、導入プロジェクトを有効に活用していただきたい。

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