コラム

【2/28までに対応推奨】Googleアナリティクス4プロパティが自動作成される処理の解説と対策

2023年7月1日以降、従来のGAであるユニバーサルアナリティクス(以下、UA)のアクセスログ計測が停止となり、最新のGoogleアナリティクスであるGoogleアナリティクス4(以下、GA4)でのアクセスログ計測が中心となります。
UAからGA4への移行に関しては、GA4プロパティを新規作成し、運用しているプラットフォームのKPI等を計測するためのイベント設定等を行う必要があります。 この移行作業に関して、2023年2月初旬ごろ公式より2023年2月28日までにGA4への移行と基本設定が完了していない場合、GA4プロパティが自動作成されるとの告知がありました。
本コラムでは、公式から告知された内容の解説、プロパティ自動処理の対象、自動作成を回避する方法(オプトアウト)について共有します。

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自動作成の処理内容と解説

公式よりアナウンスされた内容は以下の通りです。

1.オプトアウトしない限り、ユニバーサル アナリティクス プロパティの設定に基づいて GA4 プロパティが作成されます。
2.GA4 プロパティを作成済みで、そのプロパティがユニバーサル アナリティクス プロパティに接続されている場合、オプトアウトしない限り、GA4 プロパティで完了としてマークされていない設定(目標、オーディエンスなど)がユニバーサル アナリティクス プロパティからコピーされます。

引用
> [UA→GA4] 自動作成された Google アナリティクス 4 プロパティ - アナリティクス ヘルプ

自動作成が行われることにより現状GA4を利用していない場合は、UAが計測終了になったとしても最低限のアクセスログを確認することができます。しかしGA4をプロパティで運用している場合は不要なGA4プロパティの作成や、自動移行の対象となる特定のコンバージョンイベント、Google広告のリンクなど本来意図していない設定が行われる可能性があります。

自動作成の対象

過去12ヵ月間にヒット(計測単位のことであり、UAではページビューが該当)が発生したUAは全てGA4プロパティ自動作成の対象となります。 また、既にGA4プロパティを作成している場合も、移行処理(目標、Google広告のリンクなど)を開始したものの設定が完了していない場合も、自動作成の対象となります。 なお、GA360版(有償のGA)のプロパティは自動作成の対象外です。

引用
> [UA→GA4] 自動作成された Google アナリティクス 4 プロパティ - アナリティクス ヘルプ

* 「過去12ヵ月~」はヘルプ記事公開からしばらくみられた記載であり、現在同様の記載がないためご注意ください

処理内容の記載の通り、UAプロパティがある場合はGA4プロパティが自動作成されるため、自動作成を行わない場合はUAプロパティのオプトアウトを行う必要があります。

オプトアウトおよびリンクの方法

オプトアウトを実施することで、GA4プロパティが自動作成されるだけではなく、既に運用しているGA4の設定が自動的に変更されなくなります。
UAプロパティのオプトアウトは以下手順で実施します。
なお、オプトアウトを実施するには対象UAプロパティがあるアカウントの「編集者」ロールが必要です。

1. Googleアナリティクス [管理] をクリック
ページ左メニューの一番下に歯車マークで [管理]メニューがあります。こちらをクリックしてください。

2. プロパティ列の「GA4 設定アシスタント」をクリック

3. ページ下部の「Googleアナリティクス4プロパティを基本設定で自動的に作成」のスイッチをオフに変更する
右下にあるスイッチをクリックし、自動作成のオンからオフに切り替えてください。 以下キャプチャはオンの場合です。

オフにすることでスイッチの色が青から灰色に変化します。

まとめ

既にGA4プロパティを作成している場合も対象となる可能性がありますので、2023年2月28日までにオプトアウトを行うことを推奨します。

八木 耕祐

マーケティングデータアナリスト

八木 耕祐

Web行動履歴やアプリデータによる顧客行動分析

アナリストとして、50社のアクセスログ分析に携わる。現在は、データ設計、データマート構築などの基盤づくりから、ダッシュボード作成、分析まで、データ活用を極めている。セミナー登壇は50回以上、満足度90%以上のセミナーも多数。
リモートワークになり、海の近くでマリンスポーツをエンジョイ中。

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