1on1研修で学んだ、メンバー一人ひとりを主役にした対話による自律支援

2022年3月28日(月)

取締役/営業統括執行役員
マーケティング部部長 広富 克子【文責】

今期より、弊社では実行力のある組織、チームづくりに取り組むことを目的に、OKR(Objectives and Key Results)を取り入れている。OKRは、1つの「Objectives(目的)」と、2~5個の「Key Results(重要な結果指標)」で構成される。ストレッチの効いた定性的な目的を意識しながら、Key Resultsで具体的な成果を数値で計測する。
ポイントは、全社、部門、チーム、個人と、各階層の「Objectives」と「Key Results」の進捗状況を常に全社員に対して公開、確認し合うことだ。これによって会社全体の目標達成に向けて、組織全体のパワーを結集させる。
OKRの推進は、アジャイルHR社の管理ツールを導入し運用。3ヶ月ごとに「目的」を設定しなおし、週1回の1on1ミーティングやチームの振り返りなど、高頻度のフィードバックを行っている。1on1ミーティングは、各部長が毎週部下と30分間の時間をとり、それぞれのやり方でミーティングを行ってきた。導入から3ヶ月経った頃、組織全体で効果的な1on1が実践できるマインドとスキルを身につけるため、アジャイルHR社代表取締役社長の松丘氏の1on1のオンライン研修を全社員で受講することになった。

1on1は上司ではなくメンバーのための時間。メンバーの自律・成長を支援する

研修は13:00~17:00の4時間、講義とグループワークがオンラインで実施された。4時間の長丁場と構えていたが、あっという間に時間が過ぎ、様々な学び・気付きを得ることができた。

【研修から学んだ主な事項】

1)1on1はメンバーのための時間であり、メンバーのための場
1on1は上司のための時間や場ではない。1on1においては気兼ねなくメンバーが話せる雰囲気をつくることが重要。心理的安全性を高める。心理的安全性が提供できているかは、1on1でメンバーがおおっぴらに話しているか、ネガティブな話を自分からしてくるかが、ひとつのバロメーター。

2)1on1は「コト柄」ではなく「ヒト柄」の話を半分以上行う
1on1で必要とされるのは「議論」ではなく「対話」。「コト」ではなく「ヒト」に焦点を当てる。業務の進捗管理のような「コト柄」はテキストコミュニケーションでもできる。どんなことをしたい、将来はどうなりたい、といった「ヒト柄」に関する話を半分以上行ったほうがよい。

3)一人ひとりを主役に考え、自律支援
他の人とは違う、その人らしい部分を認めることが必要。ただ褒めるだけでなく、「こういうことが〇〇さんらしい」と具体的な点をあげて褒める。「自分はこうしたい」といった自律的考えを引き出す。

4)愚痴は聴いても、愚痴で終わらせない
愚痴はメンバーが聴いてほしいのであれば聴く。ただし、愚痴は「他責」なので、愚痴を聴いた後、どうしていきたいか「自責」の方へテーマをもっていく。

5) 1回の時間は短めにし、頻度を上げる
1on1は、時間より頻度が大事。時間自体は人によって感じ方が違うので、どのくらいの時間がいいか、メンバーに聞くのも1つの方法。メンバーのための時間であることを忘れない。

6) 1on1がよかったかどうかの評価は、メンバーが判断する
メンバーがよかったと感じたらよしと評価する。上司が「今日の1on1どうだった?」と聞く。

1on1のデモンストレーションとグループワークで「ヒト柄」対話を体験

講義後、1on1のデモンストレーションがあり、「ヒト柄」に関する対話の進め方が具体的にイメージできた。

【対話の流れ】

・上司から挨拶、日ごろの取組みのお礼
     ↓
・最近の業務で充実感を感じた経験は何か?(具体的に聞く)
     ↓
・何を感じましたか?(具体的に聞く)
     ↓
・何に気づきましたか?(本人も気づいていないことを掘り下げる)
     ↓
・次に何をやりますか?(今後の進め方まで落としこむ)
     ↓
・協力できることはありますか?(上司にやってほしいことを聞き出す)

デモンストレーションの後、今度は私たちがペアになって「充実感を感じた経験」をテーマに1on1を実施。お互いヒアリングし合うことで、「ヒト柄」に関する対話から相手の気づきを促すことができることを実感した。

「ヒト柄」対話の実践で見えてきた、メンバーの達成感の重要性

研修後、早速1on1でヒト柄に関する対話を進めた。私の部門ではWebサイト運用やウェビナー運営等のマーケティング活動を行っているが、「充実感を感じた経験」は何かを質問してみると、企画から手掛けて採用ページを作り上げたこと、初めてウェビナーを実施したことや、マーケティングシナリオを固めたこと、といずれも初めて自ら手掛けた業務がかたちになったことがあげられた。一方、途中で私が支援に入った業務は充実感を感じていないことにも気づかされた。改めてメンバーの達成感の重要性を認識するとともに、さらなるレベルアップ、効率アップに向けいかに支援していくべきか、私自身の課題も浮き彫りになった。各メンバーに対し、どのような協力を求めているかを確認し、一緒に進んでいきたいと思う。

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