桜が満開を迎えた2015年の4月3日と4日、大阪のパワー・インタラクティブ本社ではAll Meetingが行われていた。All Meetingとは毎年2回、春と秋に全社員が本社に集合し、2日間にわたって行われるパワー・インタラクティブの名物行事である。内容としては主に2点あり、1点は上期・下期の方針の発表、2点目はその時々によって変わる。あるときはメンバー全員の事例発表、ある時はワークショップ、ある時はゲストを迎えての講座など多岐にわたる。
今回は何が行われたのかというと、丸々2日間を使ったワークショップだった。これまでも何かしらの形で毎回ワークショップが行われていたが、最初から最後までひたすらワークショップ、という試みは今回が初めてだったと思われる。
パワー・インタラクティブの社内で行われるワークショップは基本的にハードである。非常に短い限られた時間でアイデアを出し、まとめて、最終的に高いレベルでの成果物(発表)が求められる。このことからも2日間まるごとワークショップ、という今回がいつになく過酷だったことが伝わるだろうか。
ハードである一方で非常に勉強になるのもワークショップの特徴。ここで学んだことが次のプロジェクトで生かされていることも多い。
今回のワークショップは大きく2つのテーマで行われた。1つ目は「上期方針の具体策づくり」、2つ目は「仮説思考に基づく戦略立案UP・顧客への提案力UP」であった。
1つ目の「上期方針の具体策づくり」は代表の岡本が担当。
4月1日に発表された上期の方針を実行していくために必要な具体的施策を作っていった。岡本はコンサルティングファーム出身ということもあり、ワークショップではコンサルタントの課題解決ツールとも言えるあらゆる発想法、考え方の枠組みを使いながら進めていく。まずは少人数で思いつくアイデアを挙げていき、チームを変えながら具体的な施策へと落としこんでいく。最終的に部門別に分かれ、具体策の行動計画、行動指針が完成した。
2つ目の「仮説思考に基づく戦略立案UP・顧客への提案力UP」はアナリストである森高が担当。
化粧品業界のある会社をモデルとして売上目標を達成するという課題を解決するために、コンサルタントには欠かすことができない「仮説思考」を身につけて説得力のある戦略を提案することがゴールとして掲げられた。情報収集・課題の分解・仮説の提唱など1つずつを理論的に組み立てる必要があり、チームで意見を集約しながらまとめる難しさをどのチームも感じているようだった。2日目になるとチーム内の連携がうまく機能するようになり、最終的な提案の発表の結果、優秀なチームには豪華賞品が送られた。
2日間のAll Meetingを終えた今、振り返って見ると今回は「考えぬいた2日間」だった(1日目の夜に行われた懇親会は除く)。終わった後のメンバーの表情にはいつにも増して疲労感が表れていた。その疲労の分メンバーは各々新しい武器を手に入れて、2015年度の上期が始まろうとしている。
今回のAll Meeting終了後、メンバーはそれぞれ今回のAll Meetingを通じて何を得たのかをレポートにまとめた。同じ空間にいても、メンバーによって研修時の視点やそこから受け取ったものは様々。そんなレポートたちを一挙掲載する。
1.なぜ今、会議力と仮説思考力なのか (取締役 遠藤美加)
2.会議リーダーの仕切り方がキー (大阪コンサルティング部部長 友田彰宣)
3.部門横断のグループワークの効果 (東京コンサルティング部部長 砂智久)
4.「ワークショップ」を実りあるものにするための仕掛け (大阪コンテンツ開発部長 高月大輔)
5.2015年度は「会議力アップ」を目指す (東京コンテンツ開発部長 広富克子)
6.他者の意見を取り入れ仮説を進化させる (データマネジメントコンサルタント 黒田亮平)
2024.10.09
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2024.04.08