事例

Adobe Marketo Engageによるメール運用の全面見直しで、メール施策の効果向上

ビジネス形態
BtoB、BtoC
業種
人材派遣、サービス業
部門
マーケティング     (グループ採用室 オウンドメディア&マーケティングユニット)
規模
100~1000名未満
導入前の課題
マーケティングの成果としている応募件数が伸び悩んでおり、メール施策・運用の見直しと求人会員サイトへの遷移率向上が求められていた。
成果
定期配信している新着情報メールのワークフローの整備により、作業工数を大幅削減。エリアや募集要項に沿ったメールを速やかに配信できるようになったことで、メールの開封率や求人会員サイトへの遷移率の向上に貢献した。
利用サービス

クライアントの課題

マーケティング成果に置いている求人への応募件数が伸び悩んでいることが問題になっていました。要因として2点、Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)の運用において効果的なメール配信ができていないことと、求人向け会員サイトとの連携不足があがっていました。会社の方針として、応募件数をこの2年間で現状の倍にするという高い目標設定が掲げられ、目標達成に向けてサポートできるパートナーを探していました。

解決方法

パワー・インタラクティブでは、コンサルタント1名、オペレーション担当2名のチーム体制で、既存のメール配信プログラムの見直しから着手しました。新着求人情報の定期配信に関するフォーマットの整備をおこない、配信設定作業の効率を大幅に向上させました。さらにA/Bテストを定期的に行うとともに、プログラム効果レポートを活用し、開封率とサイトへの遷移率の向上につなげました。

具体的な施策

1) 現状の設定の見直し

従来から実装されているメール原稿の文言、件名、バナーなどの見直しを行い、開封率とクリック率の向上を図りました。

2)プログラムの効果レポートの作成をサポート

これまであまり活用されていなかった効果レポートを設定し、検証の指標を整備しました。 レポートを通じてメール配信数、開封数、サイト遷移数、応募数、登録者のアクティブ状況などを把握し、メールの改善に取り組みました。

3) A/B検証による効果の確認

「メール件名」や「差出人名」について、A/Bテストを定期的に行い、反応のよいものを選択することで、開封率の向上につなげました。

4) 定期配信の設定効率化と作業代行

新着の求人情報という、鮮度が重要な情報を配信するにあたり、速やかにメール配信作業を進めるために、Marketoの「マイトークン」機能を使用しました。トークン(変数)とは決められた値を入れておく箱のようなもので、編集画面を介さずとも指定した情報を動的に出力することができます。マイトークンとは、ユーザー自身が任意に出力内容を決められるトークンのことです。マイトークンを使って一部の画像や文言を差し替えるだけでメール原稿が準備できるようになり、メール設定の効率化が実現しました。

結果

ワークフローの整備・見直しを行ったことで、手作業で対応していたコンテンツの出し分けなどの設定時間が半減しました。また、マイトークンの活用により、配信エリアや募集要項に沿った情報配信を速やかに進めることができ、メールの開封率や会員サイトへの遷移率の向上につながりました。

担当コンサルタントの声

オペレーションのリーダーとして業務を推進しました。これまで十分に活用できていなかったMarketoの機能において、適切な設定をしたことにより、作業の効率化を図ることができました。さらに、効果検証と分析に基づく施策の再構築を行ったことで、お客様の今後のマーケティング活動の成果向上に貢献できたと思います。SMS施策やLINE連携配信、アプリ開発など、メール以外のコミュニケーションツールの活用も検討しており、応募件数の増加が期待されます。

長島 小百合

マーケティングコンサルタント

長島 小百合

マーケティングオートメーション活用支援

複数のIT系企業にてBtoBマーケティング業務に従事。
ユーザーとしてOracle Eloquaなどの国内外のマーケティングオートメーションツールに携わり自社マーケティング施策を実行。
2022年より現職、Adobe Marketo Engage オペレーション支援を担当。マーケティング部門での業務経験より、お客様と同じ視点でマーケティング活動をサポート。
溺愛中の愛犬が癒しの存在。

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