コラム

Adobe Marketo Engage搭載!Dynamic Chatで実現する1to1コミュニケーション

文責:長島 小百合

Webサイトは、顧客との最初の接点として重要な役割を果たします。しかし、多くの企業がそのポテンシャルを最⼤限に活かしきれていません。訪問者がサイトに長く滞在せず、コンバージョンにつながらないという課題を抱えている場合、Adobe Dynamic Chatがその解決策となるかもしれません。
Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)に標準搭載されたDynamic Chatは、Webサイトに簡単にチャット機能を導⼊できるツールです。訪問者とのリアルタイムな対話を通じて、エンゲージメントを強化し、リードの獲得と選別を効率化します。
本稿では、Dynamic Chatの概要、基本的な機能、その導入がもたらすメリットについて解説します。メールに代わる新たなコミュニケーションチャネルとして、Dynamic Chatがどのようにビジネスに貢献できるのかを解説します。

※関連ナレッジ資料※
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はじめに:Dynamic Chat とは?

Dynamic Chatは、Marketoに標準搭載されているチャットツールで、Webサイト訪問者とのリアルタイムな対話を可能にします。従来のメールやフォームに代わる新しいコミュニケーションチャネルとして、顧客体験を向上させることができます。

Webサイト上での顧客情報獲得はこれまではフォームが主流でしたが、入力の煩雑さから離脱の原因となることが多くありました。
また、フォーム登録後のアポイント調整にも時間を要することで、顧客の関心を低下させることもあります。Dynamic Chatのようなリアルタイムなコミュニケーションツールを導入することで、こうした課題を解決できます。

Dynamic Chatで解決できること

Dynamic Chatの導入により、以下のような効果が期待できます。

・Webサイト訪問者とのリアルタイムな対話で疑問に即座に対応し、必要な情報を提供
・訪問者を適切なページへ誘導し、コンテンツ遷移を促進
・訪問者の属性や行動に応じたパーソナライズ対応でエンゲージメントを向上
・リードの迅速な選別と営業プロセスをスピードアップ
・営業担当とのスムーズな連携により、機会損失を防止

Dynamic Chatの主な機能

Dynamic Chat は、Webサイト訪問者とのエンゲージメント強化に加え、営業チームとの即時連携や営業プロセスの短縮を実現する機能が搭載されています。

1.チャットダイアログテンプレート

チャットダイアログのテンプレートが用意されており、短時間で設定が可能です。コーポレートカラーの表示やアイコンのカスタマイズも可能です。

2.顧客・取引先ターゲティング

Marketoの顧客データを活用し、チャットの内容を出し分けることができます。

3.営業担当者とのミーティング予約

チャット上で営業担当者とのアポイントメントを簡単に設定できます。

4.具体的なゴールの設定

あらかじめ定めたゴール地点に顧客が到達したかを可視化し、Marketoとの連携で次のアクションを自動化できます。

Dynamic Chat導入のメリット

コストをかけずにウェブサイトにチャット機能を導入できる

Marketo の標準機能で搭載されているため、新たなシステムやツールの導入が不要です。
手軽にチャットキャンペーンを展開することができます。

Marketoとの連携施策が可能

・顧客ターゲティング
Marketoのデータをもとに、チャットの表示・非表示や内容を出し分けることができます
・ゴール設定
Dynamic Chatでゴールに達した際のアクティビティがリアルタイムでMarketoに連
携されます
・キャンペーントリガー設定
Dynamic Chatでの顧客の行動をトリガーとしたMarketoのキャンペーンを設定でき
ます

フォローメールや営業連携がスムーズ

顧客の行動をトリガーにしたフォロー施策の自動化や、営業のアポイント取得をサポートします。

リアルタイムなリード情報の更新

Dynamic Chat経由で取得した顧客情報をMarketoにリアルタイムで反映できます。

Dynamic Chatは単なるチャットツールとしてだけでなく、顧客行動に基づいて、パーソナライズされた情報を提供することが可能となり、その結果、エンゲージメントを高め、コンバージョン促進につなげることができます。
Marketo施策効果を最大化するための強力なツールと言えるでしょう。

Dynamic Chatの活用事例

Webサイト訪問ユーザーを適切なページにナビゲートすることで離脱防止、コンテンツ遷移促進を目的としたDynamic Chatの活用例です。

ヘルスケアサービスを展開するA社の事例

お客様の課題
A社は会員専用サイトを運営しており、製品やサービスごとに多岐にわたって情報ページが豊富にある一方で、訪問者が目的の製品が特定できなかったり、目的のページを見つけられないままサイトを離脱するケースが多く見受けられることが課題となっていました。
さらにこの課題が、顧客満足度の低下やサポート負荷の増加につながってしまう懸念がありました。

支援の概要
A社の課題に対してDynamic Chatを利用してチャットナビゲーション機能の設定を行い、訪問者が適切なページにたどり着けるような導線作りを支援しました。

具体的には以下のような設定と作業を実施しました。

・チャットフローの設計・構築
スプレッドシートを活用し製品カテゴリごとに表示させるコンテンツマップをベースにチャットフローを構築しました

・チャット構成の統一
すべての製品において同じチャット構成で一貫性を持たせました

・簡潔で分かりやすい表現
ユーザーの選択に応じて適切なページのテキストリンクを提示する設計にし、チャット内のテキスト量を最小限に抑え、直感的に理解しやすい表現に統一しました

・UIのカスタマイズ
コーポレートカラーに準じたチャットウインドウのビジュアルを数パターンご提案しウェブサイトとの調和を図りました

成果
チャットを経由して適切なコンテンツへ案内できる仕組みが定着しつつあります。これにより、顧客満足度の向上やコンバージョン率の向上が期待されます。

特に商品やサービスの情報ページが多岐にわたるWebサイトでは、目的の情報が掲載されているページを探し出せず、途中離脱してしまい、機会損失を招いているケースは多くの企業が抱えている課題ではないでしょうか。

設定画面イメージ1(チャットダイアログ設定画面)

設定画面イメージ2(UIカスタマイズ設定画面)

まとめ:Dynamic Chatを活用し、より効果的なマーケティングを実現しませんか?

Dynamic Chatは、単なるお問い合わせ対応ツールではなく、企業のマーケティング戦略を強化するための重要なソリューションです。特にMarketoとの連携により、チャットのデータを活用した高度なマーケティング施策が可能になります。

「Webサイト訪問者を適切にナビゲートしたい」
「見込み顧客の行動データを活かしてマーケティングを強化したい」
「営業とマーケティングをスムーズに連携させたい」
といった課題をお持ちの企業にとって、Dynamic ChatとMarketoの組み合わせは非常に強力な選択肢となります。

まずは小規模なテスト導入から始め、自社のマーケティングプロセスに最適な活用方法を見つけてみるのはいかがでしょうか。
Dynamic Chatを活用し、より効果的な顧客コミュニケーションとマーケティング施策を実現しましょう。
パワー・インタラクティブでは、貴社のMarketo活用を促進する支援をしております。まずは、お気軽にお問い合わせください。

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長島 小百合

マーケティングコンサルタント

長島 小百合

マーケティングオートメーション活用支援

複数のIT系企業にてBtoBマーケティング業務に従事。
ユーザーとしてOracle Eloquaなどの国内外のマーケティングオートメーションツールに携わり自社マーケティング施策を実行。
2022年より現職、Adobe Marketo Engage オペレーション支援を担当。マーケティング部門での業務経験より、お客様と同じ視点でマーケティング活動をサポート。
溺愛中の愛犬が癒しの存在。

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