全社ミーティングを核としたGTM戦略の浸透:パワー・インタラクティブ2025年度の挑戦
パワー・インタラクティブでは2025年度のスタートにあたり、GTM(Go-To-Market)戦略を軸に、全社的な方向性と実行計画を見直すことを重視しました。
4月4日から5日にかけて東京で開催した春の全社研修 All Meeting で、「商材ごとの価値の届け方をどう再構築するか」を全社テーマに据え、GTM戦略の共有と部門横断での議論を実施しました。
急速に複雑化する市場環境の中、顧客の購買行動は変化し続け、従来の売り方・届け方が通用しなくなってきています。「誰に・どう価値を届けるか」の戦略的再定義が喫緊の課題となっています。
GTM戦略推進のキックオフとしての全社ミーティング(All Meeting)
弊社は毎年春と秋の年2回、全社研修「All Meeting」を開催しています。
この研修会議は、組織横断での戦略共有と連携強化を目的とした弊社の恒例行事であり、全社員が一堂に会し、その時々の経営テーマに沿って各部門からの発表や意見交換をおこないます。また、現場の視点での議論や部門をまたいだグループワーク・討論を通じて、部門間の相互理解と連携を深めながら、会社全体としての方針や戦略に対する共通認識を形成することを目指しています。
特に春のAll Meetingは、新しい会計年度のスタートに向けた方向性の確認と意識統一の場として、社員一人ひとりが能動的に関わる重要な機会と位置づけられています。

本年の最重要テーマ:GTM(Go-To-Market)戦略とは何か
GTM(Go-To-Market)戦略とは、商品やサービスを市場に投入する際に、「誰に・何を・どうやって」届けるかを計画・実行する戦略のことです。
パワー・インタラクティブがこのGTM戦略をAll Meetingの中心テーマに掲げた背景には、急速に変化する市場環境の中で、商材ごとの価値の届け方と売り方を部門横断で再定義する必要性が高まっているからです。近年は、顧客ニーズの多様化や購買行動の変化、デジタルチャネルの進化など、事業環境はますます複雑になっています。
このような状況下で、お客さまにどうやって製品やサービスの価値を伝えるか、つまり「どう届けるか」が、会社の成果を大きく左右します。
今回のAll Meetingでは、単なるGTM戦略の理論共有にとどまらず、「誰に」「どのように」価値を届けるかという問いに全社員が真摯に向き合う場としました。これにより、全社員が同じ方向を向いて新年度をスタートするための土台づくりを目指しました。
All MeetingにおけるGTM戦略の展開:部門横断での発表と実践的議論
今回のAll Meetingでは、主力各商材におけるGTM戦略の発表がおこなわれました。
・データマネジメント支援
・Marketo支援、戦略支援
・Braze顧客開拓
・Account Engage支援
といった商材に関して、実際の顧客接点や課題を熟知する担当者が、それぞれの現場から得た知見や顧客接点のリアルな課題をもとに戦略案を発表しました。
各発表では、実際にクライアントと日々向き合っている担当者の視点から、市場動向やニーズの変化、課題、商談機会の感触などを踏まえた、各商材担当コンサルタントが考えるGTM戦略プランが共有されました。
これらの現場起点の戦略共有と部門横断の議論によって、各商材が抱える課題に対しての共通理解が深まりました。また、お互いの強みを活かしあえる相互支援の可能性も見えてくるなど、部門の垣根を超えたつながりや新しい気づき、協力のきっかけにも広がりそうな、大変有意義なセッションとなりました。
GTM戦略をKGI・KSF・KPIへの落とし込む
各チームが担当する商材ごとのGTM戦略の議論を通じて見えてきたターゲット、訴求方法、提供価値、施策戦略などは、単なるアイデアに留めず、具体的な数値目標とアクション計画としてKGI・KSF・KPIに落とし込む作業をおこない、明文化しました。
具体的には、KGI(最重要目標達成指標)として設定された年間売上や顧客獲得数といった最終目標に対し、それを実現するためのKSF(重要成功要因)としてクロスセル率の向上、サービスの標準化などが定義されました。さらに、それらを日々の業務に反映するKPI(重要業績評価指標)として「月間リード獲得数」「商談化率」「受注率」などが設定され、戦略から実行、そして検証までを一気通貫で管理できる体制を整えるための議論やワークがおこなわれました。
今回のAll Meetingの大きな成果のひとつとして、議論から生まれたアイデアや戦略が、実行できる形にまでより具体化できたことが挙げられます。
All Meetingが生んだ「共通認識」を力に、GTM戦略実行へ
今回のAll Meetingを通じて、部門や役割を越えて戦略の方向性を共有し、全社で共通のゴールを見据えるための土台が整ったと感じています。
「どの市場に対して、どの商材を、どんな価値と手法で届けていくのか」といった、今後の事業の方向性について、メンバー同士が考え方をすり合わせたことで、全社で共通の理解が深まりつつあります。
このような共通認識が社員一人ひとりに浸透することで、組織としての推進力につながると確信しています。
私たちはこれからも、個々の力と組織の総合力を掛け合わせながら、お客様に選ばれ続けるパートナーとして、より一層の価値提供を追求してまいります。

マーケティングコンサルタント
長島 小百合
マーケティングオートメーション活用支援
複数のIT系企業にてBtoBマーケティング業務に従事。
ユーザーとしてOracle Eloquaなどの国内外のマーケティングオートメーションツールに携わり自社マーケティング施策を実行。
2022年より現職、Adobe Marketo Engage オペレーション支援を担当。マーケティング部門での業務経験より、お客様と同じ視点でマーケティング活動をサポート。
溺愛中の愛犬が癒しの存在。