コラム

Adobe Marketo Engage導入3年目のアクションプラン:高度な活用と組織全体への最適化

パワー・インタラクティブ マーケティング推進室(文責)

Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)導入から3年目を迎える企業は、基本的な運用が定着し、マーケティング施策の効果測定や最適化が進んでいる段階にあります。しかし、単なる施策の改善だけでなく、「組織全体での活用」と「ROI(投資対効果)の最大化」を視野に入れた高度な活用フェーズへと進むことが重要です。
本コラムでは、Marketo導入3年目における最適なアクションプランを「目的」「具体的な施策」「成功のポイント」の3つの観点から詳しく解説します。

なお、Marketo導入からの3年間のロードマップは下記のコラムでそれぞれ解説しています。
Adobe Marketo Engege導入後3年間の活用戦略:成功のためのアクションプラン
Adobe Marketo Engege 導入1年目のアクションプラン:運用基盤の整備と定着
Adobe Marketo Engage導入2年目のアクションプラン:マーケティング施策の高度化

Marketo導入3年目の目的

施策のさらなる高度化と、全社での活用推進

3年目の大きな目標は、以下の3点です。

マーケティングROI(投資対効果)の最大化
→ 施策の分析と最適化を継続し、より精度の高いマーケティング戦略を構築。
営業・カスタマーサクセスなど、マーケティング部門以外への活用拡大
→ マーケティングだけでなく、営業、カスタマーサクセス(CS)、経営層など全社的にデータを活用し、ビジネス全体の成果向上を図る。
データ活用・自動化をさらに強化し、施策のパフォーマンスを向上
→ AIや機械学習を活用したリードスコアリングの高度化、BIツールを活用したリアルタイムなデータ分析など、テクノロジーの活用を加速。

成長フェーズの進化
1年目:運用基盤の整備 → 2年目:施策の高度化 → 3年目:組織全体の最適化

3年目の主要アクションプラン

(1)マーケティング×営業のデータ連携を強化

目的:リード獲得から商談・成約までの一貫したデータ活用を実現

多くの企業では、マーケティングと営業の間にデータの断絶が生じ、リードの適切なフォローができていません。3年目では、SFA(Salesforceなど)とのデータ統合を強化し、営業部門とカスタマーサクセス部門がMarketoのデータを最大限に活用できる環境を整えます。

具体的なアクション
営業との定例会議を設け、リードの質・フォロー状況を共有
・MQL(Marketing Qualified Lead)の基準を見直し、精度を向上。
・どのリードが商談につながりやすいのかを定量的に分析し、営業活動の優先度を最適化。
SFA/CRMとの連携データを可視化し、商談化率や成約率を分析
・リードスコアリングをAIで高度化し、確度の高いリードを営業に提供。
・営業が使いやすい形式でデータを提供し、スムーズな活用を促進。
営業チーム向けのMarketo活用トレーニングを実施
・実際の活用シナリオを想定したトレーニングをおこない、現場での定着をサポート。

成功のポイント
・「営業にとって有益なデータ」をマーケティング部門が提供する。
・リードのフォロー状況を定量化し、施策改善に活用する。

(2) カスタマーライフサイクル全体での活用

目的:新規顧客だけでなく、既存顧客のナーチャリングを強化

3年目では、既存顧客へのアプローチを強化し、アップセル・クロスセルの促進、LTV(顧客生涯価値)の最大化を目指します。

具体的なアクション
既存顧客向けのナーチャリングシナリオを設計
・「導入6ヶ月目にアップセルの案内を送る」
・「解約リスクが高い顧客には特別オファーを配信」
カスタマーサポートと連携し、サポート問い合わせ履歴を活用
・「〇〇の機能を未使用の顧客には活用ガイドを自動送信」
ロイヤルカスタマー向けのコミュニティを設立し、活用事例を共有
・ユーザーイベントやウェビナーを通じて、企業と顧客の関係性を深める。

成功のポイント
・既存顧客の行動データをもとに、適切なフォローアップをおこなう。
・顧客ごとに最適なタイミングでリテンション施策を実施。

(3) データダッシュボードの最適化

目的:データの可視化と意思決定のスピードアップ
BIツールやCDP(Customer Data Platform)との連携を強化し、マーケティングの施策改善を加速させます。

具体的なアクション
・Google Looker StudioやTableauなどのBIツールと連携し、KPIを可視化
・マーケティング、営業、CS向けに最適なダッシュボードを作成
・データ活用ワークショップを実施し、組織全体での定着を促進

成功のポイント
・定例会議でダッシュボードを活用し、データに基づいた施策改善を習慣化する。
・マーケティング部門だけでなく、経営層・営業・カスタマーサクセスにもデータを活用させる。

(4) 自動化とAI活用の強化

目的:マーケティング業務の効率化とパーソナライズの高度化
AIを活用し、より効果的な施策を展開する。

具体的なアクション
・AIを活用したコンテンツ最適化(例:メールの開封率向上のためのA/Bテストの自動実施)
・チャットボットを活用し、見込み顧客の質問対応を自動化

成功のポイント
・AIの活用効果を定量的に測定し、継続的に改善
・既存の施策と組み合わせながら、段階的に自動化を進める

Marketoのさらなる活用を支援する「マーケティングデータマネジメント推進支援サービス」

Marketoの3年目は、単なるマーケティングツールではなく、企業全体の「収益向上エンジン」としての最大活用を目指すフェーズです。組織全体でのデータ活用を推進し、ROIを最大化していきましょう!

Marketoを導入して3年目を迎える企業にとって、データの統合・活用をさらに高度化し、組織全体での最適化を進めることが成功のカギとなります。

しかし、以下のような課題を抱えている企業も少なくありません。

・営業・カスタマーサクセスとのデータ連携がうまくいかない
・施策の効果測定や最適化のプロセスが確立されていない
・社内に専門知識を持つ人材が不足しており、データ活用が進まない
・BIツールやCDPなどのデータ基盤構築に時間がかかる

こうした課題を解決し、企業のマーケティングデータ活用を加速するのが、パワー・インタラクティブの「マーケティングデータマネジメント推進支援サービス」です。

当サービスの特長

1.データ統合・可視化のスピードを圧倒的に短縮

・Marketo、Salesforce、Google Analytics(GA4)など、主要なマーケティング・営業データの統合をスムーズに実現。
・Google Looker StudioやTableauと連携し、リアルタイムでKPIを可視化。

2.ROI向上に直結するデータ活用戦略を設計

・MA/SFA/CRMデータを活用し、リードスコアリングの高度化やパーソナライズ施策を強化。
・施策ごとのROIを可視化し、最も成果の出るマーケティング活動にリソースを集中。

3.段階的なデータ活用プランを提供し、無理なく高度化

・初期フェーズでは「すぐに活用できるダッシュボード」を提供し、短期間で効果を実感。
・その後、CDPやAI分析の導入など、成長フェーズに応じた最適な支援を実施。

4.業務効率化と自動化を推進し、組織全体の生産性を向上

・AIを活用したコンテンツ最適化、チャットボットによる見込み顧客対応の自動化など、業務負担を削減。
・社内トレーニングを通じて、マーケティング・営業部門のデータリテラシーを向上。

こんな企業におすすめ

・Marketoを導入したものの、データ活用が思うように進んでいない企業
・営業・CS部門とのデータ連携に課題を感じている企業
・BIツールを活用して、データに基づく意思決定を加速したい企業
・マーケティングのROIを最大化し、成果につなげたい企業

「マーケティングデータマネジメント推進支援サービス」を活用すれば、Marketoを単なるマーケティングツールではなく、企業全体の「収益向上エンジン」として最大限に活かすことが可能です。

まずは無料相談を

貴社の課題に合わせた最適なデータ活用プランをご提案します。
ぜひパワー・インタラクティブの「マーケティングデータマネジメント推進支援サービス」をご活用ください。

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パワー・インタラクティブ マーケティング推進室(文責)

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